速報!2007年情報
7月中旬の畑の様子です!
ようやく葡萄の房にも色がつき始めたこの時期、現時点で今年のヴィンテージについてコメントするのは早急ですが、天候には大変恵まれており、このまま雨や雹が降らない限り、かなり美味しいヌーボーが期待できそうとのことです!
また新しい情報が入りましたら随時ご報告いたします。
案外知らないミニ知識!そもそもボジョレー・ヌーボーって何?
●ボジョレー・ヌーボーのはじまり
19世紀からボージョレーの生産者とネゴシアンは、収穫後非常に早くワインを売る習慣がありました。勿論今日我々が知る販売網とは比べ物になりませんが、この習慣はその後変遷はあったものの、第二次世界大戦まで続きました。
1951年11月9日付けの政令で新酒の販売が公式に認められます。
"BEAUJOLAIS NOUVEAU EST ARRIVE(ボージョレー・ヌーヴォー到着)!"のコピーが自然発生的に生まれ、パリで愛飲されたのは勿論、世界中に輸出されるようになりました。
ちなみに、1960年に承認されたボージョレー・ヌーヴォーの生産量はすでに4万ヘクトリットル。
1985年には伝統的に11月15日であった解禁日を11月の第3木曜日に変更しました。 その後大西洋の向こう側のアメリカ、カナダ、ドイツ(現在のボージョレー・ヌーヴォーの1番の顧客)、オランダへと販路は広がりました。
●場所
ボージョレーのぶどう畑はボージョレー地方の東斜面に広がります。
総面積は22,500haで、パリの面積の約2倍です!
160,100haの面積をもち、そのうち22,500ha(約15%)がAOCボージョレーの生産地です。
●生産方法
植樹密度:
世界で最も高く、1ヘクタールあたり7,000〜13,000本です。
実は大変な高密度!
植樹密度が高いほど葡萄は根を横に広げることができず、地中深くに根を伸ばします。そのため地中の様々なエキスを吸収することができより美味しいワインを造ることができます。
剪定方法には二つの方法を採用。フランスらしく厳しい法律で決められているのですね。
ゴブレ式(短梢剪定):クリュ・ボージョレーとボ−ジョレー・ヴィラージュのそれぞれのAOCにはこの剪定が義務づけられています。
グイヨー式(長梢剪定):AOCボージョレーで使われています。
●日本のボジョレー・ヌーボー
現在は解禁日当日に5000万本以上が世界中で飲まれています!
この数年また盛り上がりを増してきたボジョレー・ヌーボーですが、日本では過去最高の輸入量となった昨年と同様の輸入量を主要8社(昨年の市場占有率76%)今年も計画されています。
最近の傾向として、「高いものから売れる」という現象が顕著なようです。同じ生産者なら単なるヌーボーよりも「ヴィラージュ・ヌーボー」を、また「ノンフィルター」「ドメーヌ」「亜硫酸無添加」など付加価値の高いこだわりヌーボーに注目が集まっているようです。
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