リアルワインガイドの「表紙」を飾る
リアルワインガイドといえば、印象的な女性の絵を描く漫画家、江口寿史の表紙が印象的。表紙のポップな印象とは裏腹に、中身は極めてマニアックで専門的。『リアルな視点と本音で綴る、ワインガイド』の、その内容は、ワイナートやワイン王国などの大手ワイン専門とは一風変わったもので、一時は業界内でかなりの話題になりました。
その表紙を飾ったのが、本日ご紹介のワインの生産者、ミッシェル・テロンさんが手掛ける「クロ・デュ・ジョゲロン・オー・メドック」。このワイン、かなり凄いワインで、以下のような評価を受けています。
「今回日本ではまだ無名に近いシャトーを6つ訪ねたが、 このクロ・デュ・ジョゲロンがもっとも印象的だった。 」
「ともかくワインが素晴らしい。そして造っている人間も素晴らしい。その人とはミシェル・テロン。」
「どのヴィンテージの品質差の至って少ない、どれを飲んでも美味しいワインだった。 この試飲は正にゾクゾクした。」
「彼は自身を客観的に相対化できる冷静さと生真面目さがある。伝統を重んじながらそれをただ受け入れることを良しとせず、自身が感じる事をワインに表現すべきであることをとても理解している。」 |
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リアルワインガイド20号より一部抜選 |
話題のクロ・デュ・ジョゲロン・マルゴー
「クロ・デュ・ジョゲロン・オー・メドック」の上級ライン、「クロ・デュ・ジョゲロン・マルゴー」はロバート・パーカーが90点以上の高評価。
雑誌ワイナート29号でも、特集『フランスの10大産地の基本20本を選ぶ』において、『ボルドーを代表するワイン』の左岸(メドック側)代表として、唯一選ばれたワインがクロ・デュ・ジョゲロン・マルゴーでした。 |
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ラングドックの両親の畑を継承
「新ボルドー」を造る醸造家として注目を浴びるミッシェル・テロン氏ですが、もともとはラングドックに代々続くワイン生産家の3代目。
ボルドー大学で醸造学を学び、1993年からオー・メドック、マルゴーでワイン造りを始め、「クロ・デュ・ジョゲロン」で一躍有名になりましたが、その後、ラングドックの両親の畑を継承し、現在ラングドックでもワイン造りをしています。
その両親から受け継いだ地で造ったワインが、今回ご案内の、ドメーヌ・ド・クーテルです!
「フランス最高醸造家賞byGJE」受賞
実はこちらも凄いワインです。
2000年にオリヴィエ・プーシエ氏(2000年最高ソムリエ)他が主催する「グラン・ジュリー・ヨーロピアン」で、その年の最高醸造家として選ばれているのですが、その時のワインが「ドメーヌ・ド・クーテル・イリス1998」だったのです。 |
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雑誌にレストラン、専門家、パーカーも大絶賛!
この様にして醸造家としての評判も上げ、業界人から評価されるようになってからというもの、今やフランスで話題の生産者のひとり。各専門雑誌、レストランや専門家、そしてパーカーも、高い評価を与え、生産本数の少ないテロンのワインは、瞬く間に手に入りにくいワインとなってしまいました。
ブラインドで驚く結果
単なる評判ばかりのワインではありません。
先日沢山の赤ワインを集めて、ブラインドで試飲会を行いました。2千円前後のワインばかりを集めていたのですが、ワインを集めた私以外は誰も、値段や中身について一切の情報もなし。そんな中、1つだけとび抜けて目立ったワインががあり、
「これは高価な香りがする!」
と、皆の注目を浴びたのがこのレ・イリス。値段を発表して皆びっくり。これほどリッチで香りのある、フルボディの赤ワインがこんな値段だなんて!と、大好評でした。 |