シャノン・ヴィンヤーズ&ワイン
Shannon Vineyards & Wine
公式ホームページ:http://www.shannonwines.com/
(輸入元資料)
ワイナリーを訪れたインポーターさんが、動画を公開して下さいました!!
ワイナリーの歴史からフィロソフィー、土地の個性、畑のテロワール等のお話から、クローンの話まで、細かく説明していらして、勉強になります!
日本語字幕つきですので興味がある方は是非見てみてください!
http://www.smilecorp.co.jp/winenews/2012/05/post-22.html
私なりにちょこっと要約!
家族ブランド、シャノン・ヴィンヤーズ
お話して下さっているのはジェームス・シャノン・ダウンズ氏。
父親は21歳の時にエルギンヴァレーに来てこの土地の季節・天候・農業に詳しく、彼ジェームス氏は畑のテロワールを見極めるために、葡萄のクローンや土壌の研究を重ねたそうです。
マーケティングに精通しているというお兄さんも加わって、家族経営のワイナリーです。
テロワールを重要視
そんなシャノンヴィんヤードの哲学は
「地域のテロワールを本当の個性を見分け可能性を全て発揮させること」
いつかエルギンが世界のワインマップに「プレミアムワイン産地」として記したいと話しています。
自然な酸が豊富
標高が高く、海に近く、この一帯は涼しく、じっくり時間をかけて熟すため、充分な果実みと天然の酸が、バランス最高のワインを生み出します!
先日輸入元の営業さんに聞いたお話によれば、アメリカのカルトワインスクリーミングイーグルがこの地でのワイン造りに手をつけようと試みていて、シャノンの葡萄を求めてきているとの話がありました。
クローンによる個性を研究
ソーヴィ二ヨニンブランの畑においては、クローンと土壌の組み合わせにこだわりを持っていて、個性を持ったキュヴェを個々に醸造して、最終的にどうやってブレンドするかがポイントだとおっしゃっていました。
メルローは全く同じ土壌、畑の向き、仕立て、水遣りも全て一緒の状態でも、クローンが異なると収穫時期も異なり、味わいもクローンの個性が出るため、色んなクローンをブレンドすることで複雑性を出してバランスを整えているのだそうです。
品種名だけではなく、細かいクローンの話まで中々普通伺えないお話なので、とっても興味深く見てしまいました!私のように、おたく気質なタイプにはたまらない動画です。
お時間ある時にワインを飲みながら是非!
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(インポーター佐藤正樹氏より)
2008年9月、初めて訪れた南アフリカは、鮮やかな緑と澄み切った青い空が広がる美しい国でした。 Cape Wine 2008という、数百の南アワイン生産者が集まる展示会に参加するために訪れたのですが、治安の悪さ・犯罪の多さばかりニュースでとりあげられるこの国に降り立つ前は、正直不安でいっぱいでした。 しかしながら、そんな不安も良い意味で見事に裏切られ、多くの刺激を受け、この産地の未来にワクワクしながら帰国の途に着いたのを今でも鮮明に憶えています。 09年に南アワイン生誕350周年を迎えた南アフリカは、ワイン造りの長い歴史を持ちますが、1994年のアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃し、経済制裁が解除されるまでは、その産地のポテンシャルが広く知られることはありませんでした。
しかし、国際市場に復帰後、それ以前よりワイン産地としてのポテンシャルの高さに注目していたヨーロッパの生産者達の投資、生産者間の交流等が進み、品質レベルはみるみる上昇していきました。その中で、より個性豊かな偉大なワインをつくろうという想いをもった作り手達がワイナリーをつくり、現在では世界からも注目されるようなプレムアムワインが生まれています。 産地を訪れ、展示会でも数百のワインをテイスティングし、素晴らしいワインに多く出会ったのですが、今回ご紹介するのは、若き栽培家が立ち上げ、Cape Wine 2008でのデビュー間もない頃から大きな注目を集めているシャノンワインズです。
【デビュー間もなく、プレミアムワインの
仲間入りしたシャノンワイン】
Cape Wine 2008でお披露目されたシャノンのワインは、国内外のジャーナリストやソムリエ、流通業者の賞賛を呼び、そのデビュー後間もなく「プレミアムワイン」の仲間入りを果たしました。
南ア・トップソムリエのひとり、ミゲール・チャン氏は、ブログで「新しいワインをテイスティングする時に、こんなに興奮したのはいつ以来だろうか!」と絶賛、現地の高級スーパーWOOLWORTHSが発行する雑誌でも『今飲むべきワイン-Cape Wine 2008で、話題を呼んだシャノンワイン』と大きく紹介、その他地元新聞紙やワインジャーナリストのコラムで次々と紹介され、デビュー後半年もしないうちにプレミアムワインの仲間入りをしました。
【根っからの栽培家-ジェームス・ダウンズ】
なぜ、このシャノンワインがこんなにも注目を集めたのでしょうか?それは、その品質の高さ・ワインの美味しさはもちろんのことなのですが、このワインを生み出す若き栽培家・ジェームスの腕の良さにありました。 アイルランドの大学でサーモンの品種改良を専攻していたというちょっと風変わりな経歴を持つ彼が、故郷の南アフリカ・エルギンに帰ってきて、初めて葡萄を植えたのは2000年のことでした。
当時、南アフリカのワイン産業は上り調子で、回りからは、「早く葡萄を生らして、どんどんワインを作って売ればもうかるぞ!」といったことを良く言われたそうですが、開墾から植樹まで全て自分で行ったジェームスがまず行ったのは、ブルゴーニュやナパ、チリなどのワイン産地を訪れ、収穫を手伝い、生産者達と熱く語り合い、彼らから多くのものを学び、吸収することでした。 多くのものを得てジェームスが帰国した頃、既に葡萄は樹齢3-4年くらいにまで成長し、ワインづくりができるような房もならせていましたが、そこでも彼はまだ自分のワインづくりには着手せず、地元や近隣産地の名うての作り手に葡萄を全て売っていました。というのも、チリに訪れた際、チリワイン業界のドン、ギリサスティ氏に『まずは、自分の納得行くまで最高の葡萄づくりを目指すといい。そして、皆からの評価が上がり、最高クラスの価格で葡萄が取引されるようになったら、その時が自分のワイナリーをつくる時だ。』とアドヴァイスされたそうです。
ジェームスは葡萄を育てながら、自分の畑とそれぞれの品種、台木やクローンとの相性などを細かく研究し、できた葡萄を他の生産者に販売することで、今度はワインになった時にどのような個性を持つかを掴んでいきました。
彼の勤勉さとその葡萄は高く評価され、ニュートンジョンソン、カティー・マーシャル、ニール・エリス、ルパート&ロートシルトなど多くの名ワイナリーが賞賛し、葡萄を購入、栽培家「ジェームス・ダウンズ」の名は瞬く間に知れ渡っていきました。
そして、待つこと7年。既に最高クラスの価格で葡萄が取引されるようになっていたジェームスは、いよいよ自分のワインづくりに取り掛かります。
ワイン醸造設備を持っていないため、醸造はウォーカーベイのニュートン・ジョンソンに委託。基本的な仕込みは任せつつも、もちろん預けっぱなしでは無く、頻繁にワイナリーに訪れ、サンプリングしながらワインを磨き上げていきました。
Cape Wine 2008でデビューを果たしたシャノンワインは、多くの注目を集め、“南アフリカ最高峰のワイン”の仲間入りを果たしました。
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(以下輸入元資料)
7年の下準備を経てリリース!!
シャノン・ヴィンヤーズがあるのは、近年注目されるエルギン地区。白品種やピノノワールの産地として評価の高いウォーカーベイから、さらに内陸に入ったところで、その冷涼な気候のおかげで、同じく白品種やピノノワールの新しい産地として評価があがってきています。
そのエルギンで、ジェームス・ダウンズが葡萄畑を拓いたのは2000年のこと。その3年後から葡萄を収穫できるようになりましたが、ジェームスはその時点では自分のワインはつくらず、ニュートン・ジョンソンをはじめとするブティックワイナリーに葡萄を売っていました。
勤勉なジェームスは、ワインメーカーからの信頼も厚く、栽培家として高い評判を得ていました。そのため、自分が販売した葡萄からできたワインをテイスティングする機会に恵まれ、こうしてシャノンの畑の特徴、品種・クローン・テロワールの相性、成熟のタイミング他をつぶさに研究することができ、数年先のシャノン・ワインリリースのための下準備を着々と進めてきました。2008年9月のケープワイン・フェアにてお披露目となったシャノン・ワインは、多くのワイン関係者の目に留まり、瞬く間に”注目すべきワイン”の仲間入りとなりました。
クローンへのこだわり
大学でサーモンの養殖・品種改良を専攻していたというちょっと風変わりな経歴を持つジェームスは、やはりワインづくりにおいても、クローンやクローンとテロワールの相性といったものへの関心が強く、それが栽培方法等に表れています。
例えばピノノワールの場合には、主に使用しているクローン5種を12の別々の区画に植え、最良の結果を得ることに専心しています。
3haのメルローの畑は、5区画に分けられていますが、それぞれ別々のクローンが植えられています。数年の観察を経て、適熟期の差がクローンによっては最大11日もあるということがわかりました。
それぞれのクローンとテロワールの長所や特徴を活かしながらブレンディングをしていくことで、エレガントさと複雑さを兼ねたワインをつくりあげています。
リリース間もなくから高い評価
まだそれほど露出をしていないので、国外ではさほど取り上げられておりませんが、国内ではリリースから1年も経たないうちに、その品質の高さのおかげで、既に高い評価を受けています。
お披露目となったケープワインフェア2008では、多くのワイン関係者がブースを訪れそのポテンシャルの高さに驚き、その後、地元紙でとりあげられたり、高級スーパーのおすすめワインとして紹介されたりしました。
また、南アフリカの有名ソムリエ、ミゲール・チャン氏にも同氏のブログでは”新しいワインのリリースで、こんなに心が浮き立ったのは久々のことだ”と絶賛されました。
既に国内の高級リゾート等でのオンリストも決まっており、サファリの高級リゾート”シンギータ”でも採用されています。
南アフリカのワインガイト『ジョン・プラッターズガイド』でも、かなりの高評価が期待されています。
マウントバレットについて
マウントバレットのラベルには、風雨にさらされ、ゴツゴツした標高1289mのバレット山が描かれている。この山のおかけで、秋と冬の間南西の大西洋から吹きつける強い風から畑は守られている。
マウントバレットという名前は、この山の反対側、海側にあるバレット湾に由来する。波に揺られて海岸沿いで動く花崗岩の岩が銃声のような音を生み出し、あたり一体に響き渡ることからその名がつけられた。
畑は、痩せていて、冷涼な気候下にある。定期的な除葉や、収量を厳しく制限することで、そのテロワールを表現してくれる素晴らしいワインができあがる。
初めてこのワインを飲んだ人達は、皆100%メルローでつくられていることに驚くほど。
なるべくワインに干渉しないというのが最良の手段だと感じている。葡萄は、3haの小さな畑から収穫されるが、5つの区画に分けられ、それぞれ別のクローンが植えられている。土壌や仕立て、キャノピーマネジメントなどは全て同じなので、それぞれのクローンの収穫時期が変わってくるのはクローンの性質そのものに由来している。数年の観察・研究の結果、最初に収穫するクローンと、最後に収穫するクローンとでは、収穫時期に11〜14日もの開きがあることがわかった。
自然発酵が始まってしまわないように、房は3℃まで冷やされ、ベルトコンベヤの上で選別され、除梗される。その後、粒を手で選り分け、3-6日間8℃の低温マセラシオンに移る。区画毎に自然酵母で発酵させ、発酵温度は26℃−30℃で管理される。プレス後、澱引きされ、樽の中でマロラクティック発酵を行ない、そのままバリック熟成に入る。それぞれのクローンの個性が最大限表現されるように仕込んでいくことに重きを置いている。各区画は別々に醸造され、それぞれ別々に熟成された後で最終的にブレンドされる。ワインは、プラムやダークチェリーなどの熟れた赤い果実の華やかな香りと土を連想させる複雑さやミネラル感を感じる。バランスの良い酸がワインのフレッシュさを際立たせ、熟れて旨味のあるタンニンと良く溶け合っている。あまりワインには干渉せず、自然発酵させ、ピジャージュを日に2回に留めるなどしているため、シルクのような滑らかさとエレガンスを感じることができる。
100%バリック(225?)で20ヶ月近く熟成させるが、3つのボルドーの樽屋を使用。オーク樽は、目が細かい樽材を使用した、ミディアムトーストのものを選んでいる。
50%が新樽で、1年使用が20%、2年使用が20%で、3年使用が10%
マウントバレットについての裏話
マウントバレットについての裏話をすると、樽熟成をはじめて12ヶ月経ったある日のこと、10樽全てをテイスティングしていた際、その大きなポテンシャルに驚かされ、ワインメーカーにもっと長く熟成させるよう指示を出した。その後、さらに3ヶ月熟成したところでもう一度試飲し、そこでさらにまた熟成させることにした。16ヶ月経ったところでCape Wine 2008があったため、バレルサンプルとして出品したが、そこでマウントバレットのポテンシャルについてワイン関係者が大きく驚いた。反響は予想以上のもので、多くの人たちが”ワールドクラスのワインを生み出した”と賞賛した。それでも、まだ熟成によって良くなるという確認が持てたので、さらに4ヶ月熟成させて、トータル20ヶ月の樽熟成期間を経て瓶詰めされた。
南アフリカの高級レストラン関係者などは、その噂を聞きつけ、2009年5月のオフィシャルリリースの数ヶ月も前からマウントバレットのオーダーを入れ始め、半年もしないうちにワインは売り切れてしまった。
2008ヴィンテージも6ヶ月で売り切れてしまったが、そのワインは、プラッターズガイドで5星を獲得し、「南アフリカのNO1メルロー」と評価された。 |