いわゆる正統派のボルドーワインでありながら、重すぎず、程よい渋みとスパイシーさがありながら、こなれた味わいに満ちた美味しいワインを見つけました!
その名は シャトー・ロリオール 2009
チャーミングな果実味の中に、ほんのりとした樽香が見られる上品な味わいはまさに正統派のボルドーなのですが、口の中に絡みつくような重たさはないので、今がまさに飲み頃で、上質な牛肉のグリルなどにぴったりと寄りそう、美味しいボルドー赤ワインです!
生産者は「シャトー・ル・パン」のオーナー一族!
実はこのワインを造るのは、ボルドーの中でも入手困難となるほどの人気を博す、あの シャトー・ル・パン のオーナー一族!
ル・パンといえば、メルロー100%で造られるたいへん生産量の少ないワイン。オリエンタルな風合いをもつと言われる特有のエレガントな飲み口で世界中のワイン愛好家を魅了するポムロールを代表するワインのひとつです。
そこまで言われたら誰だって飲んでみたいと思うものですが、残念ながら今ル・パンを買おうと思っても15〜20万円もする、驚くほど高価なワインになっています。
そんなメルローの魔術師のようなティアポン一族が、コート・ド・ボルドー・フランで造るのが、このシャトー・ロリオールなのです。
名も無い畑からシンデレラワインを造り上げる情熱の一族 ティアポン家
もともと、シャトー・ピュイゲロが所有していた畑を現在のオーナーの父 ジョージ・ティアポンが買い取ったところから歴史がはじまります。
当初はなんと言うことのない地方のワインを造っていたシャトーでしたが、このシャトーを手に入れたジョージは1970年より葡萄を一斉に植え替え、この土壌にあうメルローを主体としたワインへと作り変えていきます。
そして葡萄植え替えから10余年、満を持してリリースされたワインが漫画「神の雫」でも取り上げられたことがある「シャトー・ピュイゲロ」、そして、そのセカンドとなるこの「シャトー・ロリオール」なのです。
ル・パンやヴィユー・シャトー・セルタンよりも魅力を感じたテロワール
このシャトーの現当主であるニコラ・ティアポンは名門一族の一人というだけでなく、ボルドーを代表する素晴らしい醸造家としても有名です。
現オーナー ニコラ・ティアポン氏
たとえば、従兄弟のアレクサンドルが所有するヴィユー・シャトー・セルタンの醸造コンサルタントを請け負ったり、はたまた、パヴィ・マッカンのオーナーから「是非ともお願いしたい」とシャトーを譲り受けたりと、とにかくワイン造りへの信頼の厚い人物。
実際、彼がワイン造りを手がけるようになると 「パヴィ・マッカン」 はあっという間にシンデレラワインとしてスターダムにのし上がってしまいました。
そんな彼が偉大なるル・パンやヴィユー・シャトー・セルタンを従兄弟に譲ってまで所有しているのが、このシャトー・ロリオールを生み出す畑 コート・ド・ボルドー・フランなのです。
程よい樽感とスパイシーさ!バランスの良い滑らかボルドー!
グラスに注ぐとチャーミングな赤果実の香りとともに、ほんのりと香る柔らかい樽のニュアンス。そして、ニコラさんならではのオリエンタルなスパイシーさが優しく香ります。
飲み口は濃縮した果実というよりも、程よい果実味のなかに、スパイシーさやタンニンがほどよくまじり、滑らかで軽やかな飲み口!
飲み疲れをしない、上品な完成度の高いボルドーワインです。
オーナー ティアポン家について
ヴュー・シャトー・セルタンやル・パンのオーナーであるティアポン家がこのシャトーに大いなる可能性を見出し購入したのがシャトー・ロリオールを生み出すAOCコート・ド・ボルドー・フラン。
ベルギー出身のディアポン家といえば、彼らの名を一気に高めたのがポムロールを代表するシャトー・ル・パン。今や入手困難かつ、価格高騰の著しい超人気ワインです。
もともと1979年に、ル・パンを生み出す地に可能性を見出し、自ら手をかえたことで、ネゴシアンに樽売りしていた畑のワインを、一気にスターダムへと押し上げる実力。それがティアポン家を一気に有名なファミリーとしたのです。
この ル・パンのオーナーとは従兄弟関係にある、シャトー・ロリオールのオーナー・ニコラ氏はボルドーを代表する凄腕醸造家としてあまりにも有名な人物。
そんな彼を虜にしたコート・ド・ボルドー・フランの地から生まれるシャトー・ロリオール。
ボルドーを代表する一族ティアポン家の魅力をお値打ち価格で楽しむことのできるシャトー・ロリオール、是非気楽にお楽しみくださいませ!
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