最もファーストに近い出来栄え、とシャトーが表明!
2011年のパヴィヨン・ルージュは相当期待が出来そうです。
というのも、異常なまでの猛暑によってシャトーとしてもワイン造りに着手する際に厳しい選別をせざる終えませんでした。
収穫量のわずか28%としかセカンド・ワインとしてのクオリティに達していないと判断。シャトーにとっては厳しい決断でしたが、例年にないほど多くのワインをサード以下のワインとして販売することとなりました。
その結果、「2011年のパヴィヨン・ルージュは過去に例がないほど、ファーストであるシャトー・マルゴーに近い品質とスタイルのワインとして完成した」とシャトーのHPに書かれています。
わずか3分の1のお値段でシャトー・マルゴーのクオリティを楽しめてしまうなんて、とっても嬉しい情報ですよね!
在庫限り!早い者勝ちです!!

過去20年間で最も少ない収穫量
シャトー・マルゴーの公式HPをチェックしてみると、2011年9月27日に収穫が終了したことが報告されています。
「夢のような条件で終わる収穫」という題名がつけられており、「成熟し、濃厚でそして洗練されたものになることが期待される」と報告されているのですが、驚いたのはその収穫量の少なさ!
なんと、過去20年間で最低となる29ヘクトリットル/ヘクタールだったそう!
これはセカンドであるパヴィヨン・ルージュにも同じことが言え、セカンドにおいては葡萄の出来を厳しく選別したこともあいまって、セカンドとして栽培していた葡萄のうち、わずか28%としかパヴィヨン・ルージュとして世に送り出されていないのです。
そのため、格段にレベルアップしたセカンドを手にするチャンスが訪れたのです。

そして、とても高い評価を獲得したシャトー・マルゴー!
このようにシャトー全体で収穫量を制限したことによって、実はワインとしてはかなり高い評価を獲得しているのが2011年のマルゴーの特徴でもあります。
実際、ヴィンテージ2011のシャトー・マルゴーに対する評価は実はかなり高いものとなっています。
ロバート・パーカーのワインアドヴォケイトでは94-96+点!
ワインスペクテイターでは94点!
実は、この評価は2000年代のマルゴーの中でも相当な高得点。ただ、2009年、2010年が破格な高評価を獲得しているので、直前のヴィンテージと比較すると少々見劣りする印象を持ってしまうのですね。
同じようなエネルギーが注がれているセカンド パヴィヨン・ルージュ についても期待せずにはいられない、楽しみなヴィンテージとなっています。
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