初めて口にしたとき、甘みを含んだ華やかなブルゴーニュらしい香りに、グラスから手を離すことができなくなってしまい、気づけばグラスが空になっていました。 飲み口も柔らかく、染み込むように喉を通り過ぎていき、余韻にはミネラルと旨みが続きます。
ブルゴーニュは同じワインを飲んでいても、ボトルを開けるタイミングによって味わいが違うことがあり、そこがまた魅力でもあります。 因みに、昨晩も飲んでみましたが、今回も大当たり!やっぱりこのお値段とは到底思えない、しっかりとエキスに満ちた味わいで、とても美味しかったです。
なかなか出合うことの出来ない美味しいブルゴーニュ・ルージュ。 ブルゴーニュ好きの心を捉える魅力的なこの香りと味わい、大ぶりのグラスでゆっくりといただきたい素敵なワインです!
さまざまなニュアンスを持つ豊かな香りがたまらない! スーッと身体に染み込む、エレガントなブルゴーニュ
グラスに注いだワインは透明感がありながら、はつらつとした赤みを帯びた色合いです。
香りを嗅ぐと、、、とても良い香り!
ベリー、イチゴの砂糖漬けの甘い香りに、薔薇の花の芳香、そして、ネクタリンのニュアンスも。 グラスを回すと、シナモンやクローブの甘みとこくのあるスパイスが花開きます。
ACブルゴーニュとは思えない香りの強さ、丸みがいっぱいに広がります。
大いなる期待とともに一口含んでみると、味わいも香りのイメージそのまま! 熟した果実の温かみが心地よく広がります。
舌全体に綺麗に熟した果実の甘みが広がりながら、ピノ・ノワールならではの繊細な酸もほんのりと感じられ、すんなりと口から喉にワインが流れ落ちます。そして、また飲みたい、と自然とグラスに手が進んでしまいます。 気づけばテイスティング用のワインは空に、、、
スーッと喉に落ちていくのであっさりしているワインなのかと思いきや、アフターにはしっかりとした旨みと香りが残ります。
ブルゴーニュらしい艶やかさ、エレガントさも兼ね備えている、完成度の高い味わいは大満足。とても良いワインです。
「リアルワインガイド」 でも賞賛されています
■ダヴィド・デュヴァン ブルゴーニュ・ルージュ 2015
ふんわりとした香りはナチュラル香だけでなく、このワイン自体のキャラからも。
それにしてもなんという優しい香りか。しかも中身がバッチリありそうで。
口に含むと例年通りの優しい液体で、薄めで、そこに味が信じられないレベルで乗っている。
甘く、酸もあり、文句なしに美味しい。
きわめて秀逸なACブル。
ACブルゴーニュとは思えない完成度!
ダヴィド・デュヴァンのワインといえば、かつて コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 2012 をご紹介したことがありました。 その美味しさに感動してご紹介したのですが、その後、難しいヴィンテージが続いたこともあり、美味しいけれど感動するレベルではなかったため、数年ご紹介しないまま過ぎていました。
しかし、今回の2015年ヴィンテージは違います!目が覚めるような美味しさでなのです。 ブルゴーニュ・ルージュといえばラインナップとしては、最も一般的なクラスとなりますが、ブラインドで飲んだら村名ワインであってもおかしくないようなしっかりとした味わいを持っているのです。
グラスから立ち上がる香りは力強いし、口に含めば充実した果実味が広がります。しっかりとしたボディが存在しています。
DRC、ルロワと並び称される 注目の三ツ星生産者
ダヴィド・デュヴァンは、2015年にフランスのワイン評価誌 「ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス」 で、三ツ星生産者へと昇格しました。
ちなみに、同誌でブルゴーニュ地方で、三ツ星生産者と名前が挙がっているのはDRC, ルロワ、 ジョルジュ・ルーミエ、 コシュ・デュリなど錚錚たる顔ぶればかりですから、その評価の高さは並大抵のものではないこと、お分かりいただけるかと思います。 ブルゴーニュで熱い視線を送られる注目の生産者です。
ACブルゴーニュと言いながらも、使用する葡萄はモレ・サン・ドニとシャンボール・ミュジニの高樹齢から収穫!
ダヴィド・デュヴァンがブルゴーニュ・ルージュを作り始めたのは最近のことで、生産量もごく僅かです。 このワインの為に葡萄を収穫する畑の面積はわずか1ヘクタールほどしかありません。
しかし、この1ヘクタールがとっても贅沢で、モレ・サン・ドニ と シャンボール・ミュジニー の小さな5つの区画のものだけを使用してており、しかもその畑に植えられている葡萄の平均樹齢が45年という高樹齢の葡萄たちばかり。
熟成には上級キュヴェと同様に、新樽を30%を使用し14ヶ月間の熟成を行っています。
ACブルゴーニュといえども、村名ワインのクオリティを備えたワインなのです。
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