香りも味わいもとっても濃厚!美味しい〜!
黄金色という言葉がぴったりな濃厚なイエローの色合い。それは見てるだけでうっとりしてしまうような美しい色合いです。
グラスからはリンゴ、白い花の蜜、パイナップルなどのトロピカルで濃厚、リッチな香りがダイナミックに広がります。さらに樽熟成からくるこうばしい香りはまるで焼き菓子のように。
味わいにはネクターを思わせるような濃厚さがあり、口に含んだ時の厚みのある果実感とトロピカルフルーツを齧ったときに感じるフレッシュな甘み、それを支えるまろやかな酸がボリュームをもってバランスし口をいっぱいに満たします。そして余韻にはアーモンドの香ばしさが長く留まります。
香りも味わいもとにかく濃厚!
全てにおぉ!と目を見開いてしまうような、なかなか出合うことの出来ない、新鮮でインパク抜群の美味しい白ワインなのです♪
しっかりとボディをもった葡萄ならではの果実味が酸とバランスし、樽の香ばしさが深みプラス。しっかりとした料理やチーズと合わせて楽しみたいフルボティの味わいです。
「美味しいソアーヴェ」にこだわり抜いたら、こんな濃厚な味わいが実現!
実は、私が試飲した2月上旬時点では、このワインは「ソアーヴェ ピエーヴェ・ヴェッキア」という名称のワインでした。皆様ご存知のイタリアを代表する軽快な辛口白ワイン、あの「ソアーヴェ」という名称だったのです。
しかし、輸入元の方に「是非飲んでもらいたいソアーヴェがあるんです!」と見せられたボトルは高級感溢れる黄金色の液体が入ったボトル。
あれ?ソアーヴェっておっしゃいましたよね?と、思わず確認してしまいました。
どうみたって「ソアーヴェ」とは思えない濃い黄金色をしているのです。普通目にする「ソアーヴェ」はどちらかというと、薄いレモンイエローでさらっとしたワインのイメージがありますよね。
なんだ、このワインは??すでにこの時点から興味深々だったのですが、さらに香りを嗅いでびっくり!
「これがソアーヴェ??」と俄かに信じ難いほど、濃厚でパワフルな香りが立ち上がってくるのです。そして味わいは色と香りから受ける印象そのもの。
パワフルでオイリーで厚みたっぷり。果実の濃厚さと、樽の香ばしさがこれでもか、という勢いで口の中を満たしていきます。
こんなソアーヴェ飲んだことない!ガルガネッガでこんな味わいのワインが完成するんだ!凄い!!素直に感動してしまいました。
何度も何度も、グラスを回し香りと味を確かめながら「美味しいなぁ」と、大混雑の試飲会場で立ち止まってじっくりと味わってしまったのは言うまでもありません。
大反響で、あっという間に完売
そして数日後、これは是非とも皆様にご紹介したい!と早速輸入元に問い合わせたのですが、
「すみません!あっという間に完売してしまいました(汗)」
と、残念ながらこのときは手に入れることができませんでした。試飲会でも非常に反響が大きかったそうで、凄い勢いで完売したそうなのです。
それから待つこと2ヶ月。ようやく第二弾が入荷することになったと、案内をいただき今回何とか数ケースのみ手に入れることができました!
すでにソアーヴェの域を超えている、「第二のスーパータスカン」的ワイン
2月の時点では「ソアーヴェ」だった ピエーヴェ・ヴェッキア ですが、今回入荷分より、とうとうソアーヴェという名称がはずされ、新たに「ベロネーゼ IGT」となりました。
かつて、トスカーナで法律に縛られず最高のワインを造ることだけに注力したワインが「スーパータスカン」として新たな潮流を生み出しましたが、このピエーヴェ・ヴェッキアが造るガルガネーガのワインも同じような存在だとして、「第二のスーパータスカン」と話題になっていたそうです。
1925年から続く伝統あるソアーヴェの生産者でありながら、ガルガネーガにはもっと可能性がある、もっと美味しくなる、とひたむきに試行錯誤しながら進化してきたワイン。
葡萄のポテンシャルをあげるためにビオディナミに取り組み、収穫のタイミングも意図的に3回に分ける、新樽70%も含む樽で16ヶ月以上も熟成させる。こうして他のソアーヴェとは全く違う、リッチで濃厚なワインとして完成しているのです。
その結果、ソアーヴェの法律には当てはまらない、超越している、ということでとうとうソアーヴェの括りから飛び出すことになったのです。
このワインを一口飲めば「他と違う!」という彼らの心意気が伝わってきます。
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