この艶やかな透明感、黒系のルビー色。石灰岩の上の薄い粘土質の土壌。果実味、酸ともに豊かで、飲み心地は優しく、そして意外にもパワフル。

滑らかでありながら、メルローの厚みと芳醇さ、アルコールの高さが感じられます。

複雑な奥行を感じさせる味わい、森の下生え、土っぽさなども。。。もう少し熟成させるとトリフの香りが感じられそうです。

この2004年ヴィンテージの評価は高く、

パーカー氏88ー90ポイント、 ワイナート誌37号 「サンテミリオン特集」 89点を獲得しています。

以前シャトー・カノンの1976年を飲みました。34年もの熟成を経たカノンは、タンニンが滑らかに溶け込み、味わいは優しく、どこまでもいスモーキーでジュシー。そのとき一緒だった赤ワインが苦手と思っていた女性も、「これなら飲めるし、飲んだことがないほど美味しい！！」と感動していました。

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品種：メルロー75％、カベルネ・フラン25％

生産地区：フランス／ボルドー地方、サンテミリオン

土壌：石灰岩の上の薄い粘土質の土壌

格付け：サンテミリオンの第１特別級B

☆☆☆　テイスティングコメント　☆☆☆

黒系のルビー色、エッジは赤。粘性も豊かで、透明感があり中心にいくにしたがい深みを増していきます。

最初の印象はシガー、上質な葉巻のような香り。スモーク感、ココアやカプチーノっぽさも感じられます。グラスに注がれるとふわ〜と黒系のブラックベリー、ブラックチェリーのコンフィのような少し甘い果実の香りが漂います。

口に含むと、滑らかなタンニンとぎゅっと凝縮された果実感、また若々しい強さと芳醇さ飲み応えのしっかり感を感じます。

果実からの上品な甘味、酸、ミネラル感なども豊かで、余韻は長く続きます。口当たりは飲みやすく柔らかですが、骨格はしっかりとしており、やはりボルドーの強さは感じられます。 合わせるお料理は、柔らかい質感に合わせて、舌の上で溶けるようなオソブッコやジューシーなフィレノステーキ。ブリ・ド・モーやロック・フォール、ポン・レヴェックなどのチーズとも一緒に召し上がって頂きたいボルドーです。 （2010年4月　伊藤テイスティング）