ヴィンテージワイン専門店【プラチナワイン】 > 2004年 ワイン
過去の販売例 2004年のワイン (平成16年)
プラチナワインで過去に販売してきた2004年のワインリストです。
弊社ではムートンやマルゴー、ラフィットと言った5大シャトーなどのボルドーワインを中心にブルゴーニュ、イタリアワイン、ドイツワイン、スペインワイン、カリフォルニアワインなどのオールドヴィンテージワインを取り扱って参りました。 その数はこの10年間で2万本以上となります。
プラチナワインでは10年前より「ギフトに生れ年のワイン」と題してオールドヴィンテージワインを販売して参りました。 今までたくさんの方々にご利用いただき誠にありがとうございました。
今後もサービスの改善に努めさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
店頭販売(当日欲しい方へ) 全て無料木箱&ラッピング!
|
種類> |
商品画像 |
|
|
|
生産者名 ワイン名 |
|
|
商品名をクリックすると詳細・説明画面が表示されます |
|


750ml |
 |
商品コード: 6990462 |
|


750ml |
 |
商品コード: 6990885 |
|


750ml |
 |
商品コード: 7900011 |
|


750ml |
 |
商品コード: 6082004 |
|


1500ml |
 |
商品コード: 7800168 |
|


750ml |
 |
商品コード: 7800177 |
|


750ml |
 |
商品コード: 6990136 |
|


750ml |
 |
商品コード: 3000098 |
|


750ml |
 |
商品コード: 6660001 |
|


750ml |
 |
商品コード: 7800885 |
|


750ml |
 |
商品コード: 6015181 |
|
|
在庫のある商品のリストはこちらから>> 2004年 ワイン >>
2004年のヴィンテージ作柄・出来・評価
フランス:ボルドー
2004年はボルドー史上最大級の収量を記録した年で、湿潤な春の後、早期かつ均一な開花が見られました。夏は平均的な気温で推移し、8月には冷涼で雨の多い天候となりましたが、9月に入ると温暖な天候がブドウの成熟を助け、クラシックなスタイルのワインが生産されました。左岸ではメドックとグラーヴが特に良好で、シャトー・パルメやシャトー・マルゴー、ピション・ロンバンなどが優れた品質を示しました。カベルネ・ソーヴィニヨンはこの年の天候条件に適応し、エレガントで熟成可能なワインとなりました。右岸ではサンテミリオンとポムロールの一部で未熟なタンニンや緑の風味が報告されましたが、シャトー・アンジェリュスやヴュー・シャトー・セルタンなどの優れた生産者は高評価を得ています。2004年のボルドーワインは全体として、フレッシュな酸味とエレガントなタンニン、中程度のボディを持ち、2003年の濃厚なスタイルとは対照的なクラシカルなボルドーの特徴を備えています。
フランス:ブルゴーニュ
ブルゴーニュ地方では、2004年は冷涼な6月と8月の雹害により収量が減少し、酸味が特徴的なヴィンテージとなりました。赤ワインはコート・ド・ニュイ地域で力強い果実味を表現し、特にヴォーヌ・ロマネとジュヴレ・シャンベルタンの村では良好な結果を示しました。コート・ド・ボーヌでは品質にばらつきがあり、一部に植物質の香りが指摘されましたが、ポマールやヴォルネイなどの優れた生産者のワインは凝縮感のある果実味と良好な酸のバランスを持っています。白ワインはシャサーニュ・モンラッシェ、ムルソー、シャブリが酸味とミネラル感を維持し、早期飲用向きのスタイルとなりました。特にシャブリでは典型的なフリント(火打石)のニュアンスと鮮明な酸味を持つワインが生産され、グラン・クリュとプルミエ・クリュは熟成ポテンシャルも示しています。全体として2004年のブルゴーニュは、前年の2003年の熟した濃厚なスタイルとは対照的な、典型的なブルゴーニュの特徴を持った軽やかでフレッシュなヴィンテージとなりました。
フランス:シャンパーニュ
シャンパーニュ地方の2004年は、春の冷涼さと夏の日照不足を経て、9月のインド夏(晩夏の温暖期)が完熟を促進し、収穫量が多く品質も高い年となりました。シャルドネとピノ・ムニエは糖度と酸度のバランスが取れ、ピノ・ノワールも良好な結果を示しました。特にドン・ペリニヨンをはじめとする多くの有名生産者の2004年ヴィンテージは高い評価を受けています。ヴィンテージ指定されたシャンパーニュはエレガントで熟成可能な特性を示し、柑橘系の風味と鮮やかな酸味、複雑なミネラル感を持っています。生産量が多かったこともあり、良質なヴィンテージシャンパーニュとしては比較的入手しやすく、投資面でも注目されました。2004年のシャンパーニュは長期熟成のポテンシャルを持ち、バランスの取れた洗練されたスタイルが特徴です。
フランス:ロワール
ロワール地方では、高い収量と均一な熟度が特徴の2004年ヴィンテージとなりました。春から夏にかけての適度な降雨と9月の好天によりブドウは健全に成熟し、全体的に信頼性の高いクラシックなワインが生産されました。サンセールとプイィ・フュメのソーヴィニヨン・ブランは柑橘系とグーズベリーの風味にミネラル感が加わった典型的なスタイルとなり、ヴーヴレイとモンルイのシュナン・ブランはフレッシュな酸とリンゴの風味を持つワインに仕上がりました。赤ワインでは、シノンとブルグイユのカベルネ・フランがフレッシュでハーバルな特徴を持ち、早めに飲み頃を迎えるスタイルとなりました。ミュスカデでは海のミネラル感と柑橘系の風味を持つフレッシュな白ワインが生産され、サヴニエールの辛口シュナン・ブランは複雑味とミネラル感を備えた長期熟成可能なワインとなりました。
フランス:アルザス
アルザス地方の2004年は、高い収量が得られたものの、その結果、多くのワインがやや薄い印象となりました。春の適度な降雨と夏の温暖な気候により、ブドウは健全に成長しましたが、9月の雨が収穫に若干の影響を与えました。特にリースリングの辛口スタイルが良好な結果を示し、典型的なミネラル感と柑橘系の風味を持つワインが生産されました。ゲヴュルツトラミナーは例年よりもスパイシーさが控えめで、エレガントなスタイルに仕上がりました。ピノ・グリは適度な果実味とフレッシュな酸味のバランスが取れていましたが、一部のワインでは濃縮感に欠けるものも見られました。グラン・クリュの畑からのワインは比較的良好な結果を示し、特に斜面の上部から生産されたリースリングは優れた品質とエイジングポテンシャルを持っています。全体として2004年のアルザスワインは、早めに飲み頃を迎えるフレッシュでフルーティなスタイルが特徴的でした。
フランス:ローヌ
ローヌ地方では、2004年はバランスの良いワインが生産されました。北部ローヌではシラーの熟成が比較的均一に進み、コート・ロティやエルミタージュでスパイシーなアロマと黒果実の風味を持つ赤ワインが生産されました。コンドリューでは、ヴィオニエから作られる白ワインが桃やアプリコットの風味とフレッシュな酸味のバランスが取れた印象的なワインとなりました。一方、南部ローヌではグルナッシュ主体のブレンドが豊かな果実味を維持し、シャトーヌフ・デュ・パプやジゴンダスでは純粋な果実味が特徴のワインが多く生産されました。特に優れた生産者のワインでは、レッドベリーとスパイスの風味にハーブのニュアンスが加わった複雑さを持つものが見られました。全体としてローヌの2004年ヴィンテージは、極端に濃厚ではないものの、フレッシュさとバランスの良さが特徴的で、早くから楽しめるワインが多く、一部の上級ワインは中期的な熟成ポテンシャルも備えています。
イタリア:トスカーナ
トスカーナ地方の2004年は、春の適度な降雨と夏の温暖な気候により、深い色調と優れたアロマを持つワインが特徴的で、記録的な収穫量を達成しました。キアンティ・クラシコでは、サンジョヴェーゼが完熟し、チェリーとハーブの風味を持つバランスの取れたワインが生産されました。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノでも同様に、サンジョヴェーゼ・グロッソから濃厚な果実味とエレガントな酸味を持つワインが生まれました。ボルゲリなどのスーパータスカンの産地では、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどの国際品種が良好な成熟を遂げ、濃厚な果実味とスムーズなタンニンを持つ複雑なワインが生産されました。ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノでも優れた品質のワインが生産され、全体として2004年はトスカーナの多くの地域で高品質なワインが生産された優れたヴィンテージとなりました。
イタリア:ピエモンテ
ピエモンテ地方では、2004年は春の適度な降雨と夏の温暖な気候、そして秋の昼夜の温度差が大きい条件により、バランスの取れた熟した果実味を持つワインが生産されました。バローロとバルバレスコでは、ネッビオーロの熟成が順調に進み、タンニンがきめ細かく、エレガントな酸味を持つワインとなりました。特にバローロでは、タール、バラ、チェリーの典型的なアロマにスパイスのニュアンスが加わった複雑なワインが生まれ、長期熟成のポテンシャルを示しています。バルベーラ・ダスティとバルベーラ・ダルバは熟した赤い果実の風味と生き生きとした酸味を持ち、早くから楽しめる魅力的なワインとなりました。ドルチェットは果実味豊かで柔らかいタンニンを持ち、若いうちから飲み頃を迎えるスタイルで、日常的に楽しめるワインとして人気を集めました。全体的に2004年はピエモンテにとって非常に良好なヴィンテージと評価されています。
スペイン:リオハ
リオハ地方の2004年は、冬の豊富な降雨と雪により、ブドウの生育に必要な水分が十分に確保されました。春の適度な気温と夏の暑すぎない条件が続き、テンプラニーリョを中心としたブドウは均一に成熟しました。9月の完璧な収穫条件により、高品質なワインが生産され、21世紀における最良のヴィンテージの一つとされています。リオハ・アルタでは特に優れた結果を示し、チェリーとプラムの風味にスパイスとオークのニュアンスが加わった複雑なワインが生まれました。リオハ・バハでも良好な結果となり、やや濃厚で果実味豊かなスタイルのワインが生産されました。リオハ・アラベサでは石灰質土壌の特性が反映された、ミネラル感のあるエレガントなワインが生まれています。全体として2004年のリオハは、フレッシュな酸味と熟した果実味、バランスの取れたタンニンが特徴の、クラシカルなスタイルのワインとなり、長期熟成のポテンシャルを持っています。
スペイン:その他の地域
リオハだけでなく、スペインの他の主要ワイン産地でも2004年は良好な結果を示しました。リベラ・デル・ドゥエロでは収穫期の雨が一部影響したものの、標高の高い畑からは凝縮感のあるテンプラニーリョ(ティント・フィノ)が収穫され、濃厚な果実味と複雑さを持つワインが生産されました。プリオラートではガルナッチャとカリニェナが理想的な条件で熟し、ミネラル感とスパイシーな特徴を持つ力強いワインが生まれました。ペネデスでは白ブドウと黒ブドウの両方が良好な品質を示し、特にカバ(スパークリングワイン)用のブドウは酸味とフレッシュさを保ちながら適度な熟度に達しました。南部のヘレスではシェリー用のパロミノ種が平均以上の品質を示し、特にフィノとマンサニージャ用のブドウは理想的な糖度と酸度のバランスを持っていました。カタルーニャのカバはシャープな酸味と果実味が特徴的なスパークリングワインとなりました。
ドイツ
ドイツの2004年は、モーゼルとラインガウを中心に安定した収穫が行われ、フレッシュでフルーティーな白ワインが特徴的でした。春は温暖で芽吹きが早まり、夏は平均的な気温で推移し、9月の良好な天候がブドウの熟成を助けました。リースリングを中心にフレッシュな酸味とミネラル感、リンゴや桃の風味を持つワインが生産され、特にシュペートレーゼやアウスレーゼのクラスでは酸味と甘味のバランスが取れた上質な甘口ワインが生まれました。プファルツ地方ではリースリングに加え、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)やグラウブルグンダー(ピノ・グリ)も良好な結果を示し、フルーティーでバランスの取れた白ワインが生産されました。バーデン地方では赤ワインも良好な色調と密度を持ち、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)がチェリーとスパイスの風味を持つエレガントなワインとなりました。全体的に2004年はドイツにとって高品質なヴィンテージとなり、特にモーゼルとラインガウのトップ生産者によるワインは優れた熟成ポテンシャルを示しています。
ポルトガル:ポートワイン
ドウロ地方の2004年は、乾燥した冬と春の後、収穫期には良好な天候に恵まれました。ポート用ブドウは適度な熟度に達し、濃縮感のあるLBV(レイト・ボトルド・ヴィンテージ)が多く生産されました。シングル・キンタ(単一畑)のポートワインが特に成功し、バランスの取れた果実味とタンニン、酸味を持つワインが生産されました。大手ポートワインハウスの中には、ヴィンテージ・ポートを宣言しなかったところもありましたが、それでも多くの優れたシングル・キンタ・ポートが生産されました。これらのワインは濃い紫色を持ち、ブラックベリーやブラックチェリーの風味にスパイスとチョコレートのニュアンスが加わった複雑なプロファイルを持っています。ドウロ地方の辛口赤ワインも良好な結果を示し、地元品種のトウリガ・ナシオナルとトウリガ・フランカを中心に、スパイシーで果実味豊かなワインが生産されました。ヴィーニョ・ヴェルデ地方では、アルバリーニョ(アルヴァリーニョ)を中心に酸味の効いたフレッシュな白ワインが造られ、若いうちに楽しむのに適したスタイルとなりました。
アメリカ:カリフォルニア
カリフォルニア州の2004年は、早い芽吹きと夏の熱波により、収穫が例年より早まりました。ナパとソノマでは早期収穫が行われ、カベルネ・ソーヴィニヨンはアルコール度が高くなる傾向がありました。それでもナパバレーでは、糖度と酸度のバランスが取れた赤ワインが生産され、特にスタッグス・リープ地区やマウント・ヴィーダーなどの山岳地帯では複雑さと凝縮感を持つカベルネが収穫されました。丘陵地のメルローとジンファンデルが良好なバランスを示し、特にソノマ・カウンティのドライ・クリークとアレキサンダー・バレーではスパイシーで果実味豊かなジンファンデルが生産されました。白ワインではセントラル・コーストのシャルドネが高評価を得て、特にサンタ・バーバラとモントレーの涼しい地域では酸味とミネラル感のバランスが取れたエレガントなシャルドネが生まれました。ロシアン・リバー・バレーとソノマ・コーストではピノ・ノワールも良好な結果を示し、チェリーとスパイスの風味を持つバランスの取れたワインが生産されました。全体として2004年はカリフォルニアにとって良好なヴィンテージとなり、特に山岳地帯と沿岸部の冷涼な地域で優れた結果が得られました。
アメリカ:オレゴン
オレゴン州の2004年は、ウィラメット・ヴァレーを中心に冷涼な気候がピノ・ノワールに適した条件となり、ラズベリーやチェリーの香りを持つエレガントな赤ワインが生産されました。収量は平年比10-60%減少しましたが、濃縮感と酸味の鮮やかさが特徴のワインとなりました。春は温暖で開花が順調に進みましたが、夏の冷涼な気温と9月の降雨が収量に影響を与えました。10月の好天がブドウの最終的な熟成を助け、収穫されたピノ・ノワールは複雑な果実味と優れた酸味のバランスを持ち、チェリー、クランベリー、スパイスのアロマが特徴的でした。白ワインではシャルドネとピノ・グリが良好な結果を示し、特にピノ・グリは梨とリンゴの風味にミネラル感が加わったフレッシュなスタイルで高い評価を得ました。全体として2004年はオレゴンにとって優れたヴィンテージとなり、特にダンディ・ヒルズやエオラ・アミティ・ヒルズなどの冷涼な産地で素晴らしい結果が得られました。
オーストラリア
オーストラリアの2004年は、主要産地で安定した気候条件に恵まれました。南オーストラリア州のバロッサ・ヴァレーでは1月の穏やかな気候が色素形成と風味の発達に寄与しましたが、2月中旬の熱波により酸度が急速に低下し、糖度が上昇しました。その結果、シラーズとカベルネ・ソーヴィニヨンは予想よりも早く収穫され、濃厚で果実味豊かなワインとなりました。バロッサの古木シラーズは特に優れた品質を示し、黒果実とスパイスの風味に樽由来のバニラとチョコレートのニュアンスが加わった複雑なワインに仕上がりました。クナワラでは石灰質土壌がカベルネ・ソーヴィニヨンに理想的な環境を提供し、ミネラル感とカシスの風味を持つエレガントなワインが生産されました。ヴィクトリア州のヤラ・バレーでは冷涼な気候を生かしたピノ・ノワールとシャルドネの栽培が進み、酸味とフレッシュさのあるエレガントなワインが生まれました。西オーストラリア州のマーガレット・リバーでは海洋性気候の影響でカベルネ・ソーヴィニヨンがバランスよく熟し、ハーブとカシスの風味を持つ洗練されたワインが生産されました。全体として2004年はオーストラリアの主要産地で高品質なワインが生産され、輸出向け高品質ワインが増産された年となりました。
チリ
チリの2004年ヴィンテージは、中央渓谷地域を中心に比較的安定した気候条件が続き、非常に良好でありながらも傑出した年とは言えないヴィンテージとなりました。マイポバレーとコルチャグアバレーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが均一に熟成し、バランスの取れた果実味と滑らかなタンニンを持つワインが生産されました。特にマイポバレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは黒スグリとミントの風味にスパイスのニュアンスが加わった特徴的なプロファイルを持ち、中期的な熟成ポテンシャルを示しています。アコンカグアバレーではカルメネールが良好な結果を示し、プラムとスパイスの風味を持つ独特のワインに仕上がりました。カサブランカバレーの冷涼な気候はシャルドネとソーヴィニヨン・ブランに適し、柑橘系と熱帯果実の風味を持つフレッシュな白ワインが生産されました。全体として2004年はチリにとって安定したヴィンテージで、輸出市場向けに果実味豊かな赤ワインの生産量が増加し、現在では多くのワインがピークを過ぎていますが、いくつかの優れた赤ワインはまだ良好な状態を保っている可能性があります。
南アフリカ
南アフリカの2004年ヴィンテージは、ステレンボッシュを中心に全体的に非常に良好で、赤ワイン、白ワインともに高品質なものが生産されました。春の適度な降雨と夏の安定した気温により、ブドウは均一に熟成し、特にシュナン・ブランとピノタージュが良好な状態で収穫されました。ステレンボッシュではカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズも優れた結果を示し、黒果実とスパイスの風味を持つ複雑なワインが生産されました。パール地域ではシュナン・ブランが特に優れた品質を示し、リンゴと蜂蜜の風味にミネラル感が加わった複雑な白ワインに仕上がりました。南アフリカの特徴的な品種であるピノタージュはフランシュフックとウェリントン地域で良好な結果となり、プラムとベリーの風味に独特のスモーキーな特徴を持つワインが生産されました。コンスタンシア地域では冷涼な気候を生かしたソーヴィニヨン・ブランが優れた品質を示し、グーズベリーとハーブの風味を持つ爽やかな白ワインが生まれました。全体として2004年は南アフリカワインにとって重要なヴィンテージとなり、醸造技術の向上も品質安定に寄与し、赤ワインの中でも特に優れたものは、現在でも良好な飲み頃を迎えている可能性があります。
ニュージーランド
ニュージーランドの2004年ヴィンテージは非常に良好で、生育期は非常に快適で、芽吹きから収穫まで穏やかな条件が続きました。マールボロ地域でのソーヴィニヨン・ブラン栽培が本格化し、グレープフルーツとパッションフルーツの香りにハーブのニュアンスが加わった特徴的な白ワインが増産されました。この年のマールボロのソーヴィニヨン・ブランは特に鮮明な酸味と豊かな果実味のバランスが取れており、ニュージーランドワインの国際的な評価を高める役割を果たしました。ホークス・ベイではメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培が進み、熟した果実味とスムーズなタンニンを持つバランスの取れた赤ワインが生産されました。また、シャルドネも良好な結果を示し、桃とナッツの風味を持つクリーミーな口当たりのワインに仕上がりました。セントラル・オタゴではピノ・ノワールの栽培がさらに拡大し、チェリーと野生のハーブの風味を持つエレガントな赤ワインが生産されました。ワイララパ地方でもピノ・ノワールが良好な結果を示し、スパイシーで複雑な風味を持つワインとなりました
アルゼンチン
アルゼンチンの2004年の収穫は、特にメンドーサ地方での濃厚なマルベックにおいて非常に良好でした。アンデス山脈の麓に位置するウコ・バレーやルハン・デ・クージョでは、昼夜の温度差が大きい気候条件がマルベックの品質を高め、濃い紫色と複雑なアロマを持つワインが生産されました。これらのワインはブラックベリーとプラムの濃厚な果実味にスパイスとバイオレットのニュアンスが加わった特徴的なプロファイルを持ち、滑らかなタンニンと長い余韻を備えています。一方で、収穫期の雨の影響によりカベルネ・ソーヴィニヨンの品質はやや低下し、一部の地域では完全に熟していないブドウも見られました。それでもルハン・デ・クージョの高地では良好なカベルネが収穫され、ハーブとカシスの風味を持つエレガントなワインが生産されました。白ワインではトロンテス種が良好な結果を示し、特にサルタ州のカファヤテ地域では花の香りとライチの風味が豊かなアロマティックなワインに仕上がりました。シャルドネも良好な酸味とミネラル感を持つバランスの取れたワインとなりました。現在でも、多くのワインが良好な飲み頃を迎えており、特に優れたマルベックはまだ熟成の余地を残しています。
総評
2004年のヴィンテージは、地域によって異なる結果となりました。ヨーロッパの多くの地域では、夏の不安定な天候や収穫前の降雨により、品質にばらつきが見られました。特にフランスのボルドーとブルゴーニュでは、9月の好天がブドウの最終的な熟成を助け、クラシカルなスタイルで酸味のあるバランスの取れたワインが生産されました。イタリアのトスカーナとピエモンテでも安定した品質のワインが生まれ、特にバローロとキアンティ・クラシコは長期熟成のポテンシャルを示しています。スペインのリオハは21世紀初頭における最良のヴィンテージの一つとされ、バランスの取れた果実味とエレガントな酸味を持つクラシカルなスタイルのワインが生産されました。
一方、新世界のワイン生産国では、全体的に良好な条件が揃い、高品質なワインが多く生産されました。オーストラリアでは南オーストラリア州を中心に濃厚な果実味を持つシラーズが評価され、チリとアルゼンチンではそれぞれカベルネ・ソーヴィニヨンとマルベックが良好な結果を示しました。ニュージーランドではマールボロのソーヴィニヨン・ブランが国際的な評価を高め、南アフリカではステレンボッシュを中心に赤ワインと白ワインの両方で優れた品質のワインが生産されました。
2004年は総じて、極端に暑かった2003年と比較して冷涼で、よりクラシカルなスタイルのワインを生み出した年となりました。多くの地域で酸味とフレッシュさが特徴のバランスの取れたワインが生産され、特に冷涼な気候を好む品種や地域で優れた結果が得られました。また、この年は多くの地域で収量が多く、比較的手頃な価格で高品質なワインが消費者に届けられた点も特筆すべきです。熟成の観点からは、ヨーロッパの一部の優れたワイン(ボルドー、バローロ、リオハなど)はまだピークを迎えておらず、今後も発展していく可能性がある一方、新世界のワインの多くは既に飲み頃を迎えているか、ピークを過ぎつつあります。
2004年ヴィンテージのワインを楽しむ際は、ヨーロッパのクラシカルなスタイルの赤ワインは開ける前に1-2時間のデカンタージュが推奨され、新世界の熟成が進んだ赤ワインは30分程度の軽いエアレーションが適しています。白ワインについては、複雑さを増したシャンパーニュやブルゴーニュの上級白ワインは若干温度を上げて(8-10℃程度)楽しむことで、その豊かな風味を最大限に引き出すことができるでしょう。
2004年ワイン ヴィンテージワイン
2004年全体的に葡萄は良好に育ちましたが、多少日照が少なかったせいか、生産者によるバラつきのあったヴィンテージ。綺麗な酸があり、白ワインは非常に秀逸な出来となっています。


[2004年生まれ 暦・年齢・干支・一覧表] [2004年過去の販売ワイン]
|