シャトー・キルヴァン 情報
生産国:フランス
生産地:ボルドー地方 オーメドック地区 マルゴー村
格付:メドック第3級
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニョン メルロ カベルネ・フラン プティ・ヴェルド
セカンドラベル: マルゴー・プライヴェート・リザーヴ
白ワイン:
公式サイト:
シャトー・キルヴァンの特徴
現在では、マルゴー第三級の格付けを誇っているシャトー・キルヴァンですが、以前は軽すぎて精彩に欠け、格付けの威信や高い価格にはそぐわないものとみなされていたもので、その品質と評価が劇的に変わったのは1990年代の半ばでした。
しかし、途方もない価格の付けられているボルドーの格付けシャトーのものに対して、シャトー・キルヴァンは、その向上した品質に対するほどにはその価格が上昇してはいないため、知る人ぞ知る隠れた人気品となっています。
このシャトー・キルヴァン、日本にはほとんど輸入されることがないために、なおさら知られていないという事情もあります。
すなわち、日本では欲しい時にいつでも飲めるというワインではなく、ごく稀にしか入荷されないものとなっているために、珍しいシャトーと呼ばれていたりします。
その特徴としては、申し分のない果実味たっぷりの味わいであり、その樽やアロマティックな強い余韻とスミレやプラムが見事に混じり合って、甘く、風味の強い、全てにおいて絶妙なバランスの取れた仕上がりとなっており、その力強さとフィネスのバランスを高いレベルで保っている見事なワインなのです。
2008年物は、甘いブラックベリーとカシスの果実味の豊潤さ、樽から醸し出されるほのかなタバコのニュアンスという、しなやかさとピュアな余韻を味わえるものとなっています。
シャトー・キルヴァンの歴史
シャトー・キルヴァンは長い歴史を持つシャトーのひとつであり、その由来は実に1147年まで遡ることが出来ます。
シャトー・キルヴァンという名の由来は、1710年にアイルランド系のマーク・キルヴァンが所有者となったことで、そのケルト語の語源によるものとなっています。
このシャトーとはブドウ農園の意ですが、1789年のフランス革命によってその土地が国家に没収されてしまったものの、後に買い戻されて、そのいきさつは不明ながらも、さらにその後、ボルドー市に寄付されるという経緯をたどっています。
ボルドー市は、当時のボルドーで一番のやり手であったシュレデール・エ・シラー社にシャトー・キルヴァンの販売と管理を一任しましたが、このために著しく評判を落としたとされています。
このために、お荷物となってしまったシャトー・キルヴァンを、ボルドー市は1926年にシュレデール・エ・シラー社に買い取らせています。
シュレデール・エ・シラー社は、その後、懸命になって名誉回復のために資本を投下して品質回復に取り組み続け、1991年には著名な醸造コンサルタントであるミシェル・ローランを迎えたことで、シャトー・キルヴァンのワイン品質は急速にして、飛躍的な向上を見せたのでした。
こうして、長年にわたり期待を裏切ってきたと言われたこのシャトーは、みごとな復活を果たしたのです。
シャトー・キルヴァンを探す
お電話でのお問合わせ、ご注文も可能です。※[会社概要]参照
シャトー・キルヴァンはボルドー地方 オーメドック地区 マルゴー村にある格付シャトーです。
ワインの女王と呼ばれるボルドーワインはライバルブルゴーニュと比較して濃厚でパワフル、渋みとボリューム感溢れる重いワインというイメージでしょうか。
フランス革命後の1855年、パリ万国博覧会開催にあたり、ナポレオン3世がフランスの各ワイン生産地にワインを出展するよう要請したのがきっかけで、ボルドー市商工会議所が、メドック
から58の赤ワイン生産者、グラーヴから一つの生産者を選び、また甘口白ワインのソーテルヌとバルサから21生産者を選び格付けを行ないました。
シャトー・キルヴァンは格付のワインとして、100年以上もの長い歴史を持ちます。 シャトーのオーナーはその長い歴史の中で何度か変わっているものの、そのシャトーと土地に宿る精神が受け継がれてきました。
シャトーで眠る樽に入ったワイン |
キャプション木箱 |
シャトー・キルヴァンが大好き
先日シャトー・キルヴァンをいただく機会があった。メドック第3級の格付けは伊達ではない。 十分にそのクオリティーを予感させてくれる。非常に豊かで熟した上質のタンニンがあり、うっとりする飲み心地のワインだ。
このワインに合う料理
シャトー・キルヴァンに合う料理はこんな料理
このワインに合わせたいおつまみ
シャトー・キルヴァンに合う料理はこんな料理
ボルドーは人口20万人を超える大都市でもある。
ボルドーのワインショップ