1994年のヴィンテージ作柄・出来・評価
フランス
1994年のフランスは、地域によってヴィンテージの品質にばらつきが見られました。
ボルドー
ボルドーでは、春の霜害と夏の降雨により、収穫量が減少しました。特にメドック地区では、カベルネ・ソーヴィニヨンの成熟が不十分で、ワインの品質に影響を与えました。全体的に、早飲みタイプのワインが多く、長期熟成には向かないとされています。
ブルゴーニュ
ブルゴーニュでは、春の霜害が一部の地域で影響を与えましたが、夏は比較的温暖で、収穫期の天候も良好でした。ピノ・ノワールは良好な成熟度を示し、エレガントでバランスの取れたワインが生産されました。シャルドネも同様に、酸味と果実味のバランスが良いワインが多く見られました。
ローヌ
ローヌ地方では、北部と南部で状況が異なりました。北部では、シラーが良好な成熟度を示し、力強くスパイシーなワインが生産されました。南部では、グルナッシュがやや成熟不足で、ワインの品質にばらつきが見られました。
イタリア
イタリアでは、1994年は全体的に難しい年となりました。
ピエモンテ
ピエモンテでは、春の霜害と夏の降雨により、ネッビオーロの成熟が遅れました。バローロやバルバレスコの生産者は、収穫時期の選定に苦労し、ワインの品質にばらつきが見られました。
トスカーナ
トスカーナでは、夏の降雨と低温により、サンジョヴェーゼの成熟が不十分でした。キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどのワインは、酸味が強く、果実味が不足している傾向がありました。
スペイン
スペインでは、地域によってヴィンテージの品質に差が見られました。
リオハ
リオハでは、夏の降雨により、テンプラニーリョの成熟が遅れました。収穫時期の選定が重要で、早めに収穫した生産者は、酸味が強く、果実味が不足したワインを生産しました。一方、収穫を遅らせた生産者は、よりバランスの取れたワインを生産しました。
リベラ・デル・ドゥエロ
リベラ・デル・ドゥエロでは、夏の降雨が少なく、テンプラニーリョの成熟が良好でした。力強く、果実味豊かなワインが生産され、長期熟成にも向くとされています。
アメリカ
アメリカでは、カリフォルニア州が主要なワイン生産地域です。
カリフォルニア
カリフォルニアでは、春の霜害が一部の地域で影響を与えましたが、夏は温暖で乾燥しており、収穫期の天候も良好でした。カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど、多くの品種が良好な成熟度を示し、バランスの取れたワインが生産されました。
オーストラリア
オーストラリアでは、地域によってヴィンテージの品質に差が見られました。
バロッサ・ヴァレー
バロッサ・ヴァレーでは、夏の降雨が少なく、シラーズの成熟が良好でした。力強く、スパイシーなワインが生産され、長期熟成にも向くとされています。
ハンター・ヴァレー
ハンター・ヴァレーでは、夏の降雨により、セミヨンの成熟が遅れました。酸味が強く、果実味が不足したワインが多く見られました。
1994年ワイン ヴィンテージワイン
1994年のボルドーでは収穫時期の雨の影響で多難な年とも言われましたが、全体的によく熟し、色づきの良いブドウが収穫できた為、年を経て良くなる可能性のあるヴィンテージ。過去3年間と比べると、全体的に良好と言える年となりました。 収穫時期の早いメルロー主体のサンテミリオンやポムロール、水はけが良いグラーヴなどは被害が小さく非常に良い出来となっています。
白ワインは収穫が早いので雨の影響を受けなかったので、生産量は少ないものの、アルコールと酸味のバランスが良く素晴らしいワインが出来たようです。
甘口ワインは果実味も富んでいて比較的良いワインです。
ブルゴーニュは全域に悪天候に悩まされ、雨の被害を受けたものの、優良生産者や上級キュヴェのものは、厳しい選果と産出量の現象の結果、中には肉付きが良いワインも出来ました。全体的には残念な評価が多いようです。
この年1994年はドイツで非常に秀逸なワインが生まれました。いくつかの地区は90年と肩を並べるあたり年。
イタリアではトスカーナのワインが特に素晴らしく、21世紀に意は言っても十分熟成を続ける長命で魅力的なワインを産出しています。