弊社で販売しているヴィンテージワイン、皆様には是非美味しく飲んでいただきたいと思いますので、本日はその美味しい飲み方をお伝えできればと思います。
1、良いお店で買う
これは最初にして最大のポイントです。 そのお店が信頼できるか、どんな状態でワインを扱っているかは大きな要素となります。 ヴィンテージワイン(古酒)はあなたのお手元に届くまでには、とても長い旅を続けて来ています。 そのお店以前の環境をうかがい知ることはできませんが、しっかりしたお店ならばきっと仕入元や輸入されるそれ以前のコンディションも良いものを選んでいるはずです。 そもそもそのお店での扱いが悪ければ元も子も無いわけですから、ワインが丁寧に扱われているお店を選びましょう。
良いお店、悪いお店とは?
ワインの最大の敵は光、明るい所に置かれているものはダメ
ワインは熱に弱いと言うのは当たり前ですが、実は光にも弱く、光で劣化してしまう事が多いのです。 熱と同じくらい、もしくはそれ以上に光は大敵です。
ワインのボトルには色が付いていて、光を遮断しますが、それでも明るいところで長期間置かれていたものはダメですので、そのような環境にワインを保管しているお店での購入はおすすめいたしません。 良くデパートなどでも、明るい店内にディスプレイするようにボトルを立てておいているお店がありますが、もちろん数千円までの安いワインをディスプレイも兼ねて置いていて高価なワインはセラーに入れているのでしょうが、私だったらそのワインは買いません。
■明るい所に置いていないものを選ぶ。
保管温度はやはりとっても大切
ワインの保管温度はやはり大切です。 セラーの温度は12~17度くらいが理想的ですが、数年~数十年保管する場合は、この数度の温度差で酸化・熟成の度合いは異なってしまい、味わいも違うものとなってしまいます。 どの温度が良くてどの温度が悪いと言うことは言えませんが、繊細なブルゴーニュのワインなどは低めの温度で長期間熟成したほうがいいように思えますし、硬くて飲み頃になるまで時間のかかるワインは少し高めの温度で保管されたものの方が早く飲み頃を迎えることができると私は感じています。 ただ、室温で夏場過ごしたワインなどは熱劣化を起こし、痛んでしまう事も少なくありません。 1日多少高い温度で置いたからと言って必ず直ぐにだめになってしまうとも限りませんが、やはりワインは18度以下の温度(出来れば14度前後)で保管される事が望ましいのです。
たまに店舗などで棚の上のほうにボトルを立てて置いてある場合があります。(アメリカのスーパーの棚などでも良く見ます) 夏場などは部屋の上の方は暖かい空気が流れていて、 ワインにとっては決してよい環境ではありません。
■温度管理されているものを選ぶ
振動も劣化の原因
お店が列車が走るガード下にでもない限り常に振動が与えられるような環境と言うのもあまり無いでしょうが、ワインは振動によっても劣化すると言われています。
良く、海外から届いたばかりのワインは荒れていて本来の味わいでは無い事が少なくありません。 そんな状態となっても1~2ヶ月落ち着かせてから飲むと味わいも落ち着いて本来の美味しさを取り戻して来るのですが、新しいヴィンテージの強いワインですらそのような長距離の移動による振動や温度変化で異なった表情を見せるのですから、繊細なヴィンテージワインではなおさらの事です。
■静かな環境で眠っているワインを選ぶ