■栽培~熟成すべて自家(レコルタン・マニピュラン)
ペルトワモリゼは最近よく耳にするレコルタン・マニピュラン(RM)によるシャンパンです。その意味は、自らぶどうを収穫し、醸造する者。 つまり、自家の畑で、自ら育てたブドウだけ使って醸造するシャンパーニュ生産者のことです。皆さんも良くご存知の大手のメゾン(ヴーヴ・クリコやモエ・エ・シャンドンなど)は、他社の畑で栽培されたぶどうを幅広く買い付けてブレンドし自社ブランドを醸造・販売しています。 その年ごとのぶどうの出来不出来や畑の特性にあまり左右されない品質とメゾンごとのスタイルの安定感があるといえます。 それに対して、レコルタン・マニピュランの良さ、それは土地の特性(テロワール)、ブドウの栽培、そして醸造、すべてにおいて生産者の徹底したこだわりと個性が現れる、よくも悪くも「個性が感じられる」シャンパンだということ。 |
■良心的な価格形成
レコルタン・マニピュランの生産者はみな家族経営の小さなメゾンで、ペルトワモリゼも然り。 彼らは大量生産、膨大な広告宣伝費を使ってのブランドイメージ戦略とは無縁。 その地道で真摯なワイン造りの姿勢は素直にその価格に反映されています。 買う側としてはありがたいのですが、「ちゃんと儲けをとっているんだろうか」と少々心配になるくらい。。。
■文句なしの美味しさ
まず、シャンパンの命ともいえる泡ですが、グラスに注ぎ込むと見とれてしまうほど、細かな泡立ちが特徴です。 シャンパンを口に含んだときに、この繊細な泡がやさしく舌を刺激し(ポイントは決して強すぎないこと)、そしてしっかりした酸と交じり合い、ほのかに口の中で溶けていきます。 また酸だけでなく、ほどよい熟成感やコクがあるため、これらがバランスよく舌に残り、長い余韻へと導いてくれます。
この味わいはまさに丹念に造り込まれた高級シャンパンそのもです。
■BRUTUSにも掲載 ソムリエ日本一が選ぶシャンパン
印象的だったのが、雑誌「BRUTUS」2006年11月号の特集「RMシャンパンの新たなスターはこれだ。」の記事。
日本のトップソムリエ3人により、RMシャンパン(=レコルタン・マニピュランによるシャンパン)50本の中から第6位に選ばれ、86点という高得点を獲得したのです。
ちなみに、審査にあたったソムリエは、1996年度日本一の中本聡文氏、2005年度日本一の佐藤陽一氏、および2002年国内第2位の谷宣秀氏でありました。日本を代表するソムリエたちが選ぶシャンパンとしてにこの小さなドメーヌの商品がランクインされていたのです。
ペルトワ・モリゼ~家族経営のこだわりメゾン
品質の高いシャンパーニュを生産することで有名なこの小さなメゾンは1951年、ともにシャンパーニュ地方出身のペルトワ氏とモリゼ女史が結婚することにより設立されました。 |
その後、息子夫婦が引き継ぎ、現在は孫娘も加わり、代々家族経営でその変わらぬ高品質シャンパンを生産しつづけています。
畑の管理(栽培)から収穫、醸造、熟成と、一貫した家族経営でぶどうはすべて自社の畑で収穫されたものを使用する、地元でも優れたレコルタン・マニピュランのシャンパン生産者として有名です。
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