ワイン業界関係者から愛好家の方まで、最近ではよく耳にする言葉になりましたが、その言葉から想像できます通り、透明感の中に果実の旨味がぎゅーと詰まっているワインを指します。

飲んだ事がある方は想像しやすいかもしれません。決して薄いとか軽いといった表現では表しきれない味わいで、透明感のある美味しい和のお出汁のようで、梅の要素や薔薇の花の香りの要素があったりして、繊細でピュアで華やかで・・・。

私が和食に合わせるワインとして第一に選ぶのが、赤ワインならピノ・ノワール。特に繊細でピュアで舌触りが滑らかでタンニンの少ないエレガントな「薄旨系ピノ」タイプです。

実は２００２年からジョルジュ・リニエ氏に代わり、甥のブノワ・ステリー氏（当時23歳）が醸造責任者としてドメーヌを仕切っており、実際段々とスタイルが変わってきているのです。

その為新樽はあまり使わず、グランクリュで50％、プルミエクリュで30％、ヴィラージュには新樽を使いません。

耕作に於いては従来から、堆肥のみ使用していて、化学肥料などは一切使用しません。

カシスやフランボワース、赤い果実の香り、小梅、少し枯れたバラの香り、ピンクペッパーのようなスパイシーな香りも感じられます。

口に含むと滑らかに溶け込んだタンニンが心地よく優しい飲み心地。

ミネラル感、鉄っぽさ、紅茶、森の湿った土のような、複雑な要素もありながら、そのミネラル感がワインにみずみずしさを与え、よりフレッシュな印象に！硬く鉄っぽさが出やすいジュヴレシャンベルタンですが、このワインはとっても優しいのが印象的です。

フルーティな澄んだ果実の味わいと綺麗な酸が、するすると喉をすり抜けていく感じです。