生産者は「ジンファンデルのスペシャリスト」
ピーチーキャニオンのオーナー ダグ・ベケット氏は、カリフォルニアのパソ・ロブレス西部に100エーカーの自社畑を所有し、ジンファンデルにこだわりを持ってワイン造り行い「ジンファンデルのスペシャリスト」と呼ばれるほどの実力の持ち主です。
1982年にパソ・ロブレスに移り住んだベケット夫妻は当初ワイン造りとは無縁の仕事をこなすかたわら、趣味でワイン造りをはじめました。すると、その奥深い世界にどっぷりとはまり、趣味が嵩じてとうとう1988年に夫妻でピーチーキャニオンを立ち上げることになります。
とにかく「丁寧に」。
これが彼らのワイン造りの信条なのですが、その言葉はワインを一口含めばお分かりいただけるはずです。ピュアな果実味と、綺麗な樽使いが美しくハーモニーを奏でていて、なんとも端正な味わいに溢れているのです。
質の良い葡萄を収穫する
質の良い葡萄を栽培するために、特に畑仕事にはこだわり、『SIP-Sustainability
in Practice』 に認定され、自然環境を大切にするワイナリーとしても高い評価を獲得しています。
現在は二人の息子もワイナリーの仕事をともに行っています。特に弟のジョシュは幼い頃から父の仕事を手伝い、ボルドー出身のワインメーカーからワイン造りの全てを学びとりました。その後、オーストラリアにも修行に出向き、理想とするワインを造るための腕を磨き、現在、父の右腕として活躍しているのです。
<↓↓↓2011年ヴィンテージに関する情報!>
JALがビジネスクラスのために厳選した、とっておきの赤ワイン!
輸入元の方に美味しいですね!とうかがったところ、実はこのジンファンデル、今年の夏からJALの国際線ビジネスクラスで提供されているワインとのこと。
今年の8月より搭載されているそうなので、もしかしたらすでに機内で召し上がった方もいらっしゃるかもしれませんね。
ワイン生産者にとって、自分の手がけたワインが航空会社のビジネスクラスやファーストクラスに採用されるというのはとても名誉なことなのです。
1000種類の中から選ばれた実力派!
というのも、採用決定に至るまでには、約1000種類ものワインが世界中から集められ、まずは書類選考が行われます。
その後、JALの場合ですと、日本を代表するワインジャーナリストである有坂芙美子氏を筆頭に、ソムリエ資格を持つ客室乗務員15名ほどからなる選考委員会でブラインドテイスティングによる選考会が行われます。
そして、念入りで厳格な審査を経て、最終的に選ばれたものだけが機内で提供されることになるのです。
半年に1回しか行われないこのセレクションで、機内ワインとして採用が決まるのは、ワイン生産者にとっても世界を飛び回るビジネスパーソンや、ワインを飲みなれた方々に自分たちのワインを知っていただくチャンスなので、とても名誉なことでもあるのです。
また、航空会社にとっても大切なお客様に喜んでいただくために、厳選しているのは想像に難くありません。
濃厚ベリーにカカオや胡椒!ギュッと詰まったボリューム充実の赤!
グラスに注ぐと濃い紫色に期待が膨らみます!
イチゴやダークチェリーの赤い果実の香りに、甘やかなバニラの香りが加わり濃厚な印象です。グラスを回すと胡椒のようなスパイシーな香りがほんのりと湧き上がり、複雑さが加わります。
味わいは香りがから連想するそのまま!
ベリー系果実の充実した濃さが口いっぱいにひろがります。ジンファンデルらしい、スモーキーな風味やハーブやスパイスの複雑さも加わりながら、丸い球体のような味わいは濃厚なのにエレガントさがあり美味しい!
アフターには、柔らかなカカオのこうばしさが残ります。
とっても濃厚で、ジンファンデルらしい果実の熟した感じがいっぱいなのに、飲み疲れることのない上品なバランスのよさ!
ただ濃いだけじゃない、丁寧に造られていることがひしひしと伝わってくる、素晴らしい赤ワインなのです♪
評論家からの高い評価
ピーチーキャニオン ウェストサイド・ジンファンデル 2011 は、ワイン・エンスージアスト 90点、スティーブン・タンザー 90点を獲得しています。
JALの国際線ビジネスクラスに選考されているだけで、ワイン界においては十分なステイタスではありますが、世界の名だたる評論家からも高い評価を得ているのです!
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