教皇が所有していた歴史の深いシャトー
シャトー・パプ・クレマンの歴史は13世紀に教皇クレメンス5世がこの畑を所有したことから始まります。「パプ」というのは「教皇」という意味です。
教皇になる前にこの畑を所有したクレメンス5世は、畑のクオリティの向上に意欲的に取り組み、自らが教皇に就任した後は、この畑をボルドー教会に寄贈しました。18世紀に土地の大改革が行われるまでの長い間、パプ・クレマンのワインは教会に従事する聖職者によって行われていたのです。
19世紀後半には「葡萄園のお手本」とまで言われるような立派なシャトーが完成し、さらに1878年の万博で農務大臣賞を受賞するほど質の高いワインを産み出しています。
現在のオーナーの手に渡ってからも更なる質の向上が行われ、彼らが作るワインは赤ワインのみならず白ワインでも高い評価を獲得。世界的ワイン評論家ロバート・パーカー氏からは赤白ともに100点を獲得した、という数少ないシャトーの一つとして、高い名声を得ています。