特殊加工されたキャップシール
オーパスワンはアメリカ、日本のみならず世界中に熱狂的なファンを持つワインです。そのため、偽装品がまかり通り市場で売買される出来事が少なからず起こっていました。この状況は生産者にとって非常に悲しく、悩ましい出来事です。
なんとかその状況を打開したいと悩んだ末、彼らはキャップシールへ特殊加工を施すこととしました。
一見すると普通のワインと変わらないキャップシールですが、「Validatorfor For
Opus One Wine Capsules」と書かれた特殊なフィルムメガネを通して見てみると、左と右のフレームで見たときの色が変化するようにデザインされています!他のワインでも試してみましたが、もちろん何の変化もありません。
ここまでしなければならないほど、世界中のワイン愛好家を熱狂させてしまうオーパスワンはやはり唯一無二のアメリカを代表するワインと言えます。
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オーパスワンとは
「オーパスワン」というワインの名前は音楽の世界では「作品番号1」とう意味です。
ボルドー代表する格付け1級ワイン「シャトー・ムートン・ロートシルト」のバロン・フィリップ・ド・ロートシルトと、ナパを代表するワイナリー「ロバート・モンダヴィ」を経営するロバート・モンダヴィの二人によってスタートしたワイナリーがオーパスワンです。「カリフォルニアのナパの地で、ボルドースタイルにのっとった最高のワインを造りたい!」という夢をかかげて起こしたこの共同プロジェクトは、当時ヨーロッパのワインと対等に渡り合うことが出来なかったカリフォルニアの地での新たな挑戦でした。
彼らが手がけたファースト・ヴィンテージ1979年のオーパスワンはしかし、1981年に開催されたオークションにおいて、当時としては破格の2000ドルという高値で落札され一気に世界中の注目を浴びるようになりました。
このオーパスワンが成し遂げた快挙は、彼ら二人の夢の実現のみならずカリフォルニアのワイン業界全体に大きな可能性と希望を与える出来事となりました。現在、カルトワインと呼ばれるワインもオーパスワンの成功なくしてはあり得なかったでしょう。
カリフォルニアを代表する、カリフォルニア・ワインの歴史を変えたワイン。それが「オーパスワン」です。「1本のワインは交響曲、1杯のグラスワインはメロディのようなもの」という、バロン・フィリップの想いをこめてネーミングされました。
あまりにも有名な話ですが、オーパスワンのラベルには偉大なる創業者二人の横顔が描かれています。
左側が ロバート・モンダヴィ、右側が バロン・フィリップ・ロートシルト です。
この横顔とともに二人のサインも印刷されており、二人で共同して夢を実現させ完成させた誇りを感じます。
オーパスワンの畑
偉大なるワインに見合うそれに見合う立派なワイナリーを造らなくてはいけない、というバロン・フィリップの思いは、1979年の初リリースから下ること12年、壮麗なオーパスワン・ワイナリーの完成によって現実のものとなりました。
ワイナリーのまわりには周囲の畑とは一線を画す美しいブドウ畑が広がっています。1本1本の樹の間隔は狭く、しかし整然と並んでいる葡萄は美しくこだわりを持った剪定がなされており、その畑には違う空気が流れているかのように感じられます。
現在、オーパスワンの畑はトカロン・ヴィンヤードのQブロックの他に、4箇所に分散しており合計67ヘクタールの広さを誇ります。
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