世界最高峰の白ワインである「モンラッシェ」が作られるのはフランスブルゴーニュ地方のコート・ド・ボーヌ地区の南にある600エーカーのピュリニーモンラッシェ村と、隣接する870エーカーあるシャサーニュモンラッシェ村にまたがったル・モンラッシェというわずか8haの畑です。
便宜上シャサーニュ村で収穫されたブドウで造られるワインには定冠詞leを付けて「LeMontrachet」、ピュリニー村で収穫されたブドウで造られるワインには定冠詞なしで「Montrachet」と表示されます。
モンラッシェという名前はMont「山」とrachet「痩せた木が生い茂る貧しい土壌」から来ており、
地質学でいうバトニアン石灰質と呼ばれている、痩せた土壌から作られます。
「モンラッシェ」ワインの素晴らしさは、16世紀のフランス文学者ラブレーは「まさしく神わざの如し」と崇め奉り、19世紀のフランスの作家で美食家としても有名なアレキサンドラ・デュマは「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と賞賛しました。