キャンティ地区は、トスカーナ州フィレンツェとシエナの間にある穏やかな丘陵地帯で、美しい町並みで観光地としても知られている。
トスカーナ州原産のサンジョヴェーゼ種を主体としたワインを多く造っており、トスカーナの代表的なワイン産地です。
20世紀に入るとキャンティは世界的に大人気になり、生産量も増えキャンティを名乗ることができる地域も拡大。
大量生産されることで、中にはキャンティと名乗っているだけで品質の劣った粗悪な物も次々と生産されました。
数百年以上の歴史を有する、伝統ある地域の生産者たちは、キャンティの歴史と伝統を守るために、1924年、現在のキャンティ・クラシコ協会の前進となる保護組合を作り「キャンティ・クラシコ」を名乗りました。
その後、「キャンティ」からの独立を目指してクォリティを向上させ、様々な運動を行った結果、1996年、ようやくキャンティから独立し、「キャンティ・クラシコ」として単独のD.O.C.G.を名乗ることが出来るようになったのです。
「キャンティ・クラシコ」を名乗るワインは、歴史と伝統に裏付けされた、高い品質のワインであることの総称なのです。