当たり年のバルバレスコ!
バルバレスコはイタリアの北部に位置するピエモンテ州で造られるイタリアを代表する赤ワインのひとつです。ピエモンテではバルバレスコと同じくネッビオーロ種で造られるバローロというワインもあり、それぞれイタリアワインの「女王」と「王様」という表現を用いて、広く愛されています。
ネッビオーロは果実が小粒で果皮が分厚いという特徴を持っています。そのため、果実の糖度は凝縮し、分厚い皮や沢山の種からはたっぷりとしたタンニンが抽出され、エキスの詰まった濃厚な果汁が生まれます。この果汁をじっくりと醗酵させることにより、果実味、酸味、渋みの充実したフルボディのワインが生み出されるのです。
若い頃にはボリュームが豊かでタンニンも強いため、近づきがたい印象も与えるバルバレスコですが、熟成を経ることにより全ての要素が一体となり、滑らかで豊かなワインへと成長します。
特に1965年はピエモンテでは気象条件に恵まれ、巣晴らし出来栄えのバルバレスコとなっています。