ムートン一級に昇格、ピカソの作品、そして、ピカソ没年・・・
パブロ・ピカソのラベルが印象的な73年シャトー・ムートン。
ボルドー・メドックの第1級格付け、5大シャトーのひとつであるムートンですが、実は格付け当時は第二級にランクされており、73年に第1級に昇格されました。(メドック格付けが変更されたのはこのムートンのみ)
長年の念願だった1級への昇格が認められ、ラベルには、「われ1級たり、かつては2級なりき、されどムートンは変わらず」フランス語で書かれ、といかに1855年の格付けがおかしく、もともとムートンは1級の実力を持っていたと主張しています。
そして、記念すべきこの年のラベルに選ばれた画家はこの年亡くなった天才、パブロ・ピカソ。
ムートンにとって特別な年のワインです。
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■シャトー・ムートン・ロートシルトは、ご存知、ボルドー・メドックの第1級格付け、5大シャトー(※1)のひとつです。
■1945年以来毎年有名画家にデザインを依頼して描かれる綺麗なラベルが人気で、コレクターの方も多いはず!
●1973年はかの有名なパブロ・ピカソの貴重な作品です。
※1
力強さと優雅さを兼ね備えたボルドー・メドックの赤ワイン。
1855年に開催されたパリ万国博覧会で、数あるワインの中から選ばれた58のシャトーは、オーブリオンを除いた全てがメドック地区のものでした。
そんな高級赤ワインを産出するメドック地区では今でも、権威ある格付けワインが世界中に知られています。
しっかり骨格のある、タンニンの強いカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインから、サン・テステフ辺りになるとメルロの比率が若干高まり、優しさが加わります。
若いうちはタンニン分が豊富でスパイシーな特徴のあるメドックのワインも、熟成と共にエレガントで滑らかで、複雑味が増します。