オーナーはあのシャトー・ラトゥール
シャトー・ラ・ベカス(Château La Bécasse)は、フランス・ボルドー地方のポイヤックに位置するワイナリーで、1966年にジョルジュ・フォントュノー氏によって設立されました。その後、息子のロラン・フォントュノー氏が所有者となりました。ワイナリーの名前は、ロラン氏の曾祖父であるルイ・フォントュノー氏が狩猟好きであったことから、狩猟鳥であるヤマシギ(フランス語で「ベカス」)に由来しています。
シャトー・ラ・ベカスの畑は約4ヘクタールの広さで、年間約3万本のワインを生産しています。ブドウの品種構成は、カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー36%、カベルネ・フラン9%で、平均樹齢は35年です。収穫量は57ヘクトリットル/ヘクタールで、発酵・マセレーションは3週間行われます。新樽率は40〜60%で、18ヶ月間の樽熟成を経て、清澄作業は行うものの、濾過は行いません。
1975年のヴィンテージに関する具体的な情報は見つかりませんでしたが、一般的にシャトー・ラ・ベカスのワインは凝縮感があり、熟成能力も良好と評価されています。また、ブルジョワ級の価値があるとされています。なお、ジョルジュ・フォントュノー氏の逝去後、シャトー・ラ・ベカスはシャトー・ラトゥールに売却され、2011年ヴィンテージが最後となったと考えられています。