★パーカーポイント 100点のワイン!
1982年のレオヴィル=ラス・カーズは、依然としてこの偉大なるヴィンテージのなかでも桁(けた)外れの逸品である。
厚みを感じさせる非常に濃いルビーから紫の色合いで、豊かで、
内向的で、フルボディであり、そのアロマに変化が現れ始めたと
ころだ。ヴァニラ、鉛筆、西洋杉、溶けたカラメルと、トーストの
香りを伴うカシスのジャムのようなアロマがあり、極めて可能性に
富んだフルボディのワインである。
並外れて印象深く、酸度の低いラス・カーズには、熟した果実味が
ぎっしりと詰め込まれている。これは、私が今までに試飲した
なかでは最も享楽的で凝縮味のあるレオヴィル=ラス・カーズであり、
この世のものとは思えぬ1986年ものをも凌駕(りようが)する傑作
である。現在でも飲むことはできるが、私の直感ではさらに
我慢すべきだと思われる。2000年から2030年の間に飲むのがよい。
不朽の価値を持つワイン!