クロ・ルネはポムロルの主なシャトーの西、ラランド・ドゥ・ポムロル地区の真南というよい位置にある。この区域でつくられるワインは、開かれたスタイルで、なかなか果実味に富んで、しなやかで飲みやすい傾向にある。クロ・ルネのスタイルも例外ではないが、私は1981年に始まった、ごくわずかな変化に気がついた。ワインはそれ以前より少し大きな骨組みになり、色はもっと濃く、少し実質が増えて、より凝縮した感じになったのである。