コス・デストゥルネルの隣に位置するメドック第5級格付けシャトー!
1983年はボルドーにとって豊作の年、メドック第5級に格付けされるシャトー・コス・ラボリーもまた、82年の影に隠れて目立たないヴィンテージではありますが、素晴らしい出来でした。
シャトー・コス・ラボリーはボルドー地方メドックのサンテステフ村に位置し、スーパーセカンドの筆頭シャトー・コス・デストゥルネルの隣に位置し、かつてはコス・デストゥルネルと同様に管理されていた時代もありました。
メドック地区の中でも、サン・テステフ辺りになるとメルロの比率が若干高まり、骨格がしっかりしていながらも、口当たりは柔らかくソフト優しさが加わりますが、コス・ラボリーは比較的カベルネの比率が高い傾向にあり、しっかりと力強さも兼ね備えています。
■力強さと優雅さを兼ね備えたボルドー・メドックの赤ワイン。
ボルドーに数百もあるワイン生産者(シャトー)の中で格付けが与えられているのは僅か60のシャトーだけ。1855年に開催されたパリ万国博覧会で、数あるワインの中から選ばれたシャトーは、オーブリオンを除いた全てがメドック地区のものでした。
そんな高級赤ワインを産出するメドック地区では今でも、権威ある格付けワインが世界中に知られています。
しっかり骨格のある、タンニンの強いカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインから、サン・テステフ辺りになるとメルロの比率が若干高まり、優しさが加わります。
メルロ種はカベルネソーヴィニヨンに比べ、タンニン分が柔らかく果実味に溶け込んだ柔らかい印象があります。