ワインは、ブドウ品種や産地の特徴、ワインの醸造方法、その年毎の天候の影響等、様々な要因によって味わいが異なり、それぞれ楽しみ方も異なります。
そのワインが持つ特徴によって、早飲みタイプか長期熟成タイプか、ある程度の「飲み頃(美味しくいただける時期)」を予測することは可能ですが、当然味わいの好みは個人によっても感じ方が異なる為、ワインには「賞味期限」という数字で表せるものがありません。
例えば、ボジョレー・ヌーボーでお馴染み、フランスのボジョレー地方のワインは、ガメイという品種を使用し、フレッシュ感を楽しむ早飲みタイプのワインで知られています。通常ワインは秋に収穫された葡萄を醸造し、早いもので11月にワインとして完成します。
この様なワインは出来上がるとすぐに市場にリリースされ、そのフレッシュ感、素直な果実味を楽しんでいただくタイプです。残念ながらボジョレー・ヌーボーを何十年も大事に保管しておいたとしても、美味しくなるわけではありません。
対して、フランスのボルドー地方やブルゴーニュ地方のグラン・クリュといった一般的に「高級なワイン」に代表される比較的重口でしっかりしたタイプのワインは、じっくり熟成させてから味わいや香りの変化や複雑性を楽しむ長期熟成タイプと言われています。
長期熟成タイプのワインの中には、タンニンが豊富で若いうちは口中にへばりつくほどの堅さやボリュームがあり、長い間熟成させることでやっと、柔らかくなり、力を発揮する場合があります。この様な重厚感あるワインを若いうちに飲んでしまうと、ただ堅くて渋いだけのワインに終わってしまう、なんてこともあるわけです。
その為多くのワインは数年ワイナリーで樽熟させた後、ある程度飲み頃になった状態でリリースする場合も多いのですが、瓶の中でも5年、10年と熟成を経て、飲み頃を迎えるものも多くあります。
※長期熟成タイプのワインでも、若いうちから楽しめるものもありますし、同じ地域のワイン、同じシャトーのワインでもヴィンテージによって飲み頃は異なります。
フランスの他にもイタリア、スペイン、アメリカ、様々なワインがありますが、どんな長期熟成タイプのワインでも、その熟成環境(保管状態)が悪ければ、美味しくなるどころか、酸化や熱劣化などを起こしてしまい、飲めない状態になってしまう事も多々あります。
弊社では長期熟成に向いたワインで、且つ、安心したルートで管理・保管・輸送された、熟成状態の優れたワインを選りすぐって取り扱わせて頂いております。
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