ヴィンテージチャート・ワインの作柄・当たり年
評価の基準 |
●●●●● |
傑出している (収穫状況及び、ワインとも) |
●●●● |
非常に良い |
●●● |
良い |
●● |
まあまあ良い |
● |
あまり良くないが、悪くもない |
- |
悪い |
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情報なし、もしくは現在入手困難なヴィンテージ |
ヴィンテージチャートはあくまでも目安
ヴィンテージチャートで最悪の年でも飲んでみるととても美味しいものが結構あります。 弊社でもオフ・ヴィンテージ(出来の悪い年のワイン)をあける事がございますが、その中でもひときわ美味しく熟成されたものに出会う事が少なくありません。
日照量が少なく、糖度が上がらず、酸ばかりが目立ってしまったワインが、長年の熟成とともに、その酸が上手く作用して美味しい塾生に貢献したとも考えられますし、また同じ地域でも生産者によって収穫された日などによる葡萄の状態の違いや生産技術による違い、それら数多くの要素によって味わいや美味しさは異なります。
ヴィンテージチャートはあくまでも作られた当時のその年の評価。 実際に熟成してみたら美味しくなったと言うワインも多々あるためあくまでもひとつの指標としてお考えください。
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フランス ヴィンテージチャート
作柄・出来
フランスワイン ヴィンテージチャートについて
このヴィンテージチャートは、フランスの主要ワイン産地における1960年から2023年までの年ごとの品質評価を示しています。収集したデータは複数の信頼できる情報源(ワイン専門家、評論家、各地域のワイン協会など)に基づいています。
対象ワイン地域
- ボルドー左岸:メドック、グラーヴなどカベルネ・ソーヴィニョン主体の赤ワイン
- ボルドー右岸:サン・テミリオン、ポムロールなどメルロー主体の赤ワイン
- ブルゴーニュ赤:コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌなどピノ・ノワール種の赤ワイン
- ブルゴーニュ白:シャブリ、コート・ド・ボーヌなどシャルドネ種の白ワイン
- シャンパーニュ:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエを使用した発泡性ワイン
評価システム
各ヴィンテージの評価は1〜5つの点(ドット)で表示されています:
- ●●●●● 傑出(5点):例外的な年。長期熟成に最適で複雑味と濃縮感のあるワインが生産された年
- ●●●● 優良(4点):品質の高いワインが生産され、良好な熟成可能性を持つ年
- ●●● 良好(3点):平均以上の品質で、若いうちから楽しめるワインが生産された年
- ●● 平均的(2点):一般的な品質で、通常早めに飲むのが望ましい年
- ● 不良(1点):気候条件などにより困難だった年。生産量が少なかったり品質にばらつきがある
特筆すべきヴィンテージ
最高の年(多くの地域で5つ星)
- 1960年代:1961年、1962年
- 1970年代:1970年、1971年、1978年
- 1980年代:1982年、1985年、1989年、1990年
- 1990年代:1996年
- 2000年代:2000年、2005年、2009年、2010年
- 2010年代:2015年、2016年、2018年、2019年
ご注意
- 同じ年のワインでも、生産者や具体的な畑によって品質に大きな差があることがあります
- 保存状態によっても品質は大きく変わります
- 各ワインの飲み頃は、産地やヴィンテージによって異なります
- ボルドーは左岸と右岸で気候条件による影響が異なるため、評価も違うことがあります
- ブルゴーニュは非常に小規模な畑単位で品質が変わるため、生産者の評価も重要です
用語解説
- ボルドー左岸:ジロンド川の左岸に位置する地域で、メドック(サン・テステフ、ポイヤック、サン・ジュリアン、マルゴー)やグラーヴを含む。カベルネ・ソーヴィニョン主体のワインが多い
- ボルドー右岸:ジロンド川の右岸に位置する地域で、サン・テミリオン、ポムロールなどを含む。メルロー主体のワインが多い
- テロワール:土壌、気候、人の技術など、ワインの個性を形作る環境要因の総称
- クリュ:ブルゴーニュの畑の格付けで、グラン・クリュ(特級畑)、プルミエ・クリュ(一級畑)などがある
- ミレジム:フランス語でヴィンテージ(収穫年)のこと
イタリア ヴィンテージチャート
作柄・出来
イタリアワイン ヴィンテージチャートについて
このヴィンテージチャートは、イタリアの主要ワイン産地における1960年から2023年までの年ごとの品質評価を示しています。収集したデータは複数の信頼できる情報源(ワイン専門家、評論家、各地域のワイン協会など)に基づいています。
対象ワイン地域
- バルバレスコ:ピエモンテ州の「ワインの女王」と称されるネッビオーロ100%の赤ワイン
- バローロ:ピエモンテ州の「ワインの王様」と称されるネッビオーロ100%の赤ワイン
- アマローネ:ヴェネト州で造られる陰干しブドウから作られる濃厚な赤ワイン
- ブルネロ・ディ・モンタルチーノ:トスカーナ州モンタルチーノ地区のサンジョヴェーゼ100%の赤ワイン
- キャンティ:トスカーナ州の代表的なサンジョヴェーゼ主体の赤ワイン
評価システム
各ヴィンテージの評価は1〜5つの点(ドット)で表示されています:
- ●●●●● 優秀(5点):例外的な年。長期熟成に最適で複雑味と濃縮感のあるワインが生産された年
- ●●●● 非常に良い(4点):品質の高いワインが生産され、良好な熟成可能性を持つ年
- ●●● 良い(3点):平均以上の品質で、若いうちから楽しめるワインが生産された年
- ●● 平均的(2点):一般的な品質で、通常早めに飲むのが望ましい年
- ● 不良(1点):気候条件などにより困難だった年。生産量が少なかったり品質にばらつきがある
特筆すべきヴィンテージ
最高の年(多くの地域で5つ星)
- 1960年代:1961年、1964年
- 1970年代:1970年、1971年、1978年
- 1980年代:1985年、1988年
- 1990年代:1990年、1997年
- 2000年代:2001年、2006年、2010年
- 2010年代:2012年、2016年、2019年
困難な年(多くの地域で1〜2つ星)
- 1972年、1984年、1992年、2002年、2003年、2014年
ご注意
- 同じ年のワインでも、生産者や具体的な畑によって品質に大きな差があることがあります
- 保存状態によっても品質は大きく変わります
- 各ワインの飲み頃は、産地やヴィンテージによって異なります
ヴィンテージチャートとは
ヴィンテージチャートとは、ブドウの出来・不出来といった葡萄の作柄や、出来上がったワインの品質や一般的評価を表した表のこと。
あくまでも大まかに分けた生産地区を生産年別に評価した一覧表なので、細かいテロワールや生産者の違いは含まれません。
葡萄の作柄、葡萄の出来・不出来とは?
一般的に、ブドウの生育状態の良い年はグレートヴィンテージと言われ、糖度が高く、果実味が凝縮された葡萄が出来るため、アルコール度も高く長期熟成に向くワインになると言われていています。 一方で気温が上がらなかったり雨や雹の災害に見舞われたりなど天候に恵まれずブドウの生育が芳しくなかった年はバットヴィンテージと言われ、早飲みタイプのワインが多く、生産された数も少ない為、年月とともに入手困難となる傾向があります。
ただ、「豊作」と言っても収穫量が多いだけで、品質は低下した年もありますし、逆に天候の影響で生産量はごく僅かになってしまった年でも、出来上がったワイン自体は品質の高いものが出来ることもあります。
また一般的に失敗年と言われるとしても、生産者によっては厳密な選果の結果良質なワインを造ることに成功するものもあれば、一般的には平年並みと言われていても、完熟を待ちすぎて収穫のタイミングを逃し雨の被害に合う等、生産者による違いにもよるため、一概にヴィンテージチャートだけでの判断は難しい事も事実です。
なぜヴィンテージチャートは重要なのか?
ワインを取り扱う上でヴィンテージの評価は、ワインの価値に直接関係する大事な要素です。例えば同じ生産者のワインでも、不作の年のものは当たり年に比べて価格が低くなります。
ただ、ワインの価値はそれだけでは決まりません。生産量が少なかったり、古いヴィンテージとなると、稀少性が高くなりワインの値段は跳ね上がります。そのワインを何時どこで手に入れるか、仕入れのルートや保存状況も関係します。ヴィンテージワインの価値は、様々な要素が関わっているのです。
それでも、ヴィンテージを理解する、と言うことは、ヴィンテージワインを取り扱う上で非常に重要な要素なのです。ワインの成分のバランスは取れているか、酸が強すぎたり果実が熟しすぎてはいないか、ヴィンテージはその年のニュアンスやその年の特徴を現す目安になっているのです。
尚、以下はフランスとイタリアのヴィンテージチャートになりますが、当社が扱うオールドヴィンテージワインには、フランス・イタリアの他にスペインやポルトガルなどもございます。
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