ドメーヌ・ミッシェル・グロ(Domaine Michel Gros)
ミッシェル・グロ氏と・・・
幕張で開催されるフーデックスに行ってきたときの事です。
毎年驚くほどの来場者で溢れかえる幕張メッセですが、フランスのブースは食材の多いイタリアなどに比べるとこじんまりと落ち着きがあり、比較的「人が群がる状態」というのが少ない雰囲気にあります。
そんな中、あるブースの周りだけ、人だかりが出来ているのです。何だろう?と近づくと、ドメーヌ・ミッシェル・グロのブースでした。ご本人も来日されており、ファンも多いせいか、人が人がとにかく溢れていました。
私も何とか中心部にたどり着き、ヴォーヌ・ロマネ(村名・1級畑)、ミュジュニー、ニュイ・サン・ジョルジュなど色々試飲させていただきましたが、とにかくどれもバランスが良い!!
周りからも「さすがの味わいだね」「やっぱり美味しいですね」との声。
まだまだ早すぎるはずの2007年ヴィンテージすら、酸味、果実感、旨み、全てのバランスが整っていて、偉大なポテンシャルを感じました。
嬉しかったのはそんなお忙しい中、お名刺交換をさせていただき、お写真まで一緒に撮っていただいたこと!
こっちにきた方が映りがいいよ、なんておっしゃいながら・・・
感動です。有難うございました!!
もっとも真面目でお人好し
ジャン・グロの後継者、ミッシェル・グロ
長年に渡って受け継がれドメーヌの名称が変化しているお陰で、消費者としてはどうなっているのかわかりづらくなっているグロ一族ですが、どのドメーヌもワイン造りに手を抜くことなく、恵まれた土地にある畑のブドウを活かし、バランスの良い素晴らしいワインを造り出しています。
その中でもミッシェル・グロは本家とも言える血筋で、ジャン・グロの長男であり、後継者となります。90年代からワイン造りを指揮し始め、95年にドメーヌを継承しました。
以下にグロ一族の家系図をまとめてみましたが、弟にドメーヌ・グロ・フレール・エ・セールを引き継いだベルナール・グロ氏、妹にドメーヌ・A.-F.グロのアンヌ・フランソワーズがおり、それぞれが独自のスタイルを持ってワイン造りをしています。
父ジャン・グロ時代の看板ワイン、リシュブールを妹のアンヌ・フランソワーズに譲るほどのお人好し、とも言われている彼(ミッシェル・グロ氏)ですが、(途中まで醸造等を担当していた)とにかく本当に真面目で紳士的な人柄は、ブルゴーニュでも有名だそうです。 |
グロ一族の家系図
「グロ」と名のつくドメーヌは、ミッシェル・グロの他にも、グロ・フレール・エ・セール、アンヌ・グロ、A.-F.グロがありますが、代々引き継がれていくにつれ名前も変わっているので、世代交代の違いでヴィンテージにより、名前が様々です。
例えば、ルイ・グロ、フランソワ・グロ、アンヌ・エ・フランソワ・グロ、ジャン・グロなどは、オールドヴィンテージでお見かけするドメーヌ名。
個人的に気になってのでHPにまとめましたので、興味ある方はご覧下さい。
現在存在するドメーヌとその当主
1.ドメーヌ・ミッシェル・グロ(当主:ミッシェル・グロ)
ルイ・グロ氏の次男、ジャン・グロ氏のドメーヌ・ジャン・グロを継承したのがミッシェル・グロ氏(継承後ドメーヌ名もドメーヌ・ミッシェル・グロに変更)
2.ドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール(当主:ベルナール・グロ)
ルイ・グロ氏の長男のギュスターヴと長女コレットが設立したドメーヌ・グロ・フレール・エ・セール。二人には後継者がいなかったため、ジャン・グロ氏の次男ベルナール・グロ氏が1980年より経営に当たり現在に至ります。
3.ドメーヌ・A.F-グロ(当主:アンヌ・フランソワーズ・グロ)
ルイ・グロ氏の次男、ジャン・グロ氏の長女(ミッシェル・グロ氏とベルナール・グロ氏の妹)アンヌ・フランソワーズ・グロのもつドメーヌが、ドメーヌ・A.-F.グロ。彼女はポマールのドメーヌ・パランのフランソワ・パランに嫁ぎ、自身が相続した畑のワインは、旦那様のドメーヌ・フランソワ・パランのドメーヌで醸造し、ドメーヌ・A.-F.グロの名称で世に出しているのだそう。
4.アンヌ・グロ(当主:アンヌ・グロ)
ルイ・グロの末息子、フランソワ・グロ氏がドメーヌ・フランソワ・グロを設立し、娘のアンヌ・グロが経営に加わってから、ドメーヌ名もアンヌ・エ・フランソワ・グロに変更、アンヌが全て引き継ぐと、ドメーヌ・アンヌ・グロとなりました。 |