皆さんはこのラベルを見てどう思いますか?
先日六本木のリッツカールトンホテルで開催されたボルドーワインの展示会でのこと。
数十社の輸入業者が合計数百本のワインを展示していたのですが、そんな展示会で全てのワインを試飲して、その中から売りたいと思うようなワインを見つけることはかなり大変な作業です。
その時も沢山ワインを試飲して少し酔いがまわり、今回は既に知っているワインも多くあまり良い出逢いは無かったので、そろそろ帰ろうかなと思った矢先に、このラベルのワインが展示してあるブースを見つけてしまったのです。
ワインの味わいはラベルに現れる
普通生産者は自分が造ったワインのラベルのデザインは自分で決定します。
大変な時間と労力をかけて造ったワインですから、自分でデザインしないまでも、その選択には大きな思い入れが込められているはずです。
ですので、どんなデザインのラベルかでその作り手のセンスや人柄が分かると思うのですが、その人の作品であるワイン自体のレベルや味わい、そしてスタイルまでをも表現していることが少なくありません。
私も「最初は たまたまかな?」と思っていたラベルと中身の関係ですが、数百本、数千本、と試飲して来ると確信に変わるものがあるのです。
ワインの味わいは 顔である「ラベル(エチケット)」によく現れている と言っていいと思います。
今年一番の出逢い、美味しいワイン!
このラベルのボトルを見たときに私はシンプルでとてもセンスの良いラベル、きっと美味しいワインに違いないと思いました。
ほんの少し黄色がかっている紙は上質で表面がざらざらとした質感のもので、その上に
「Chateau Clos Saint Emilion Philippe」
の文字が控えめに、そしてセンス良く配置されています。
文字は黒ではなくほんの少しグレーがかっていて、それぞれの単語の最初の文字だけが落ち着いた赤色を使用してワンポイントの強調をしています。
ほとんど文字だけのシンプルなラベルですが、その配置や間隔はとても綺麗でセンスの高さが伺えるのです。
早速試飲してみると、
それは想像以上! ボルドー、サンテミリオンの良さである香り高さ、そして深みのある滑らかさとコクがあり、果実味ともよくバランスしているうっとりするような素晴らしいワインなのです!
またうれしいのはその価格。 このレベルだと7000〜10000円くらいだったら普通かなと思うのですが、これはなんと3000円以下、2000円台で販売できるワインなのです。 これは安い!
こんな美味しくて安いワインに出会えるなんて正直想像していなかったので、とても幸運だと思うのですが、よく考えてみるとこれは今年一番の出逢い、私にとって2011年のナンバーワンワインです!
出逢いとご縁に感謝!
このワインの味わいとラベルを考えれば、その生産者が素晴らしい人であることに間違いはありませんが、今回このワインを展示されていた日本の輸入業者の方々もまた素晴らしい方々でした。
和歌山でご家族で輸入会社を経営されていて当日はお母様と息子さんがお二人でブースを出していたのですが、人柄の良さと家族の絆が伝わるとてもあたたかい丁寧な方々でした。
素晴らしい人が素晴らしい人を引き寄せ出逢い、そして繋がっていく。
「ワインは人」 人と人の繋がり。 そしてその繋がりの中に我々も入れていただけた事に感謝です!
自宅で再確認! 数日経って更に美味しくなる!
ワインはボトルの個体差によって美味しかったり外れたりと言う事は良くあることですが、確認のために後日もう1本あけてみることにしました。
会社でスタッフとともに開け、試飲会の時と変わらず美味しいことを確認した後、自宅に持って帰り楽しんだのですが、驚いたのはその後です。
3日間にわたり素晴らしい香りと味わいはどんどん開いてゆき、最後の3日目が一番美味しかったのです。 (それ以降は飲み切ってしまったので分かりません。。。)
このシャトー・クロ・サンテミリオン・フィリップはしっかりしたワインではありますが、基本的には柔らかいサンテミリオンの優しいニュアンスを持ったワインです。
新世界のワインのように開けたときから何日ももつ事が予想されるようなパワフルなワインではないので、それがこのような上品に長く変化を見せ続けることは予想外で、本当に良いワインである証だと思われました。
全部自分で買ってしまいたくなるような素晴らしいワイン。
限定ではありませんが、生産量も少なく、いつ終了してしまうか分かりませんので、是非ケースでお買い上げいただくことをおすすめいたします。
デリバリーワイン 酒井
代表酒井、久々の『運命的出会い』!
「ずば抜けて旨い!絶対売りたい!」
先日久々に弊社代表と共にバリューボルドー100選の試飲会に参加してきました。
「まずは別行動をして、気に入ったワインがあったら電話しよう。」
そう言って別れ数分後、酒井から電話がありました。 |
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「太田さん、今すぐ〜番ブースに来て!!!最高に旨いワイン見つけちゃったよ!」
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酒井と言えば、動物の勘が冴えているとでも言いましょうか、とっても美味しいワインと、運命的な出会いをする事が稀にあるんです。
そんな酒井が何百ものワインが並ぶ中で、
「ずば抜けて旨い!絶対売りたい!」
とハイテンションで電話をかけてきたのですから、「これは間違いない!」とその時点で確信してしまいました。 |
「大事にご紹介いただける方だけにお譲りしたいんです」
ブースに着くと、人の良さそうな親子(母と息子)が二人でブースに立っていました。聞くと和歌山の小さな家族経営の輸入業者さんだと言います。
「素晴らしい生産者さんの美味しいワインを、丁寧に日本の皆さんにご紹介したい」
そうおっしゃる奥様は、一人一人の生産者さんとの出会い、ワインの美味しさを丁寧に丁寧に説明してくださいました。 |
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このクロサンテミリオンは、数ある輸入ワインの中でも最も心入れの強いワインで、大事に大事にご紹介してきたのだそう。
「大事にご紹介いただける方だけにお譲りしたいんです」
そうおっしゃっていました。そんなにも想われているワインは幸せものですね♪
デリバリーワインの情熱も伝わり、いよいよ入荷!
私も酒井もすっかり気に入って、「このワインを是非デリバリーワインで紹介させて欲しい」という気持ちが高まりました。そしてその後、輸入元さんにそんなデリバリーワインの情熱をお伝えし、取り扱いをさせていただける事になりました!
お取り扱いが決まり、資料を戴けるかとお伺いすると、なんと手書きのお手紙つきの写真や資料を送ってきてくださいました!
熱い!この想い!素敵過ぎる!本当にワインが、生産者さんたちの事が、好きなんだな〜とほっこりした気分になりました。大事に大事にご紹介させていただきます!!!
しっとり、深みのある、
サンテミリオン特有のメルローの味わい
味わいは文句なしの美味しさで、正直私もその日頂いた100種類以上のボルドーワインの中でもずば抜けて美味しくてバランスが良いワインだと思いました!
最近のボルドーは正直、飲みやすくライトに仕上がりすぎているというか、個性がないと言うか、少し物足りなさを感じる事が多かったのですが、
このワインは、昔ながらのサンテミリオンの美味しさと言いますか、しっとり、深みのある、サンテミリオン特有のメルローの味わいがにじみ出ていて、ほっと落ち着く味なのです。
2006年は2007年に比べ、より味わいにまとまりが合って今がまさに飲み頃。
完熟した果実味がたっぷり。まろやかな口当たりで、こなれたタンニンが柔らかに広がり重厚感のある味わい。
チョコレートやヴァニラの甘い香りが漂い、渋みや酸味は果実にしっかり溶け込んで、メルローらしい土臭さやミネラル・鉄分などを感じる事が出来、非常にバランスがよいのです! |
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家族経営、年間生産量ごく僅か!
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資料を取り寄せてみると、
★『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・ フランス』
最高評価の5つ星獲得
★アキテーヌ・コンクール、マコン・コンクール他、数々のコンクールで金賞・銀賞を受賞
★有名ワイン評価誌『ゴーミヨ』
『ギッド・アシェット』、『ワインスペクテイター』等で高得点
(80点後半から、90点台)
と、フランス現地では既に高く評価されており、雑誌や本でも取り上げられている生産者さん。 |
ところがこのワイン、なんと言っても生産量が極僅か!日本への輸入はここ数年でも、今回お取引開始させていただいた和歌山の輸入業者さんの所のみ!長年のお付き合いと信頼関係で成り立っているお取り扱いなのだそうです。
畑の大きさは、シャトー全体で、8ヘクタール以下(このクロ・サンテミリオンの対象面積は、4.8ヘクタール)。 |
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畑の管理からワインの生産まで、手造りで丁寧に作業。4人家族、現在は主に息子さんが畑仕事をし、娘さん(サンドリーヌ女史)がワイン醸造に関わり、お母さまが営業を担当。ドクターであるお父さん以外でワインを造っています。
サンドリーヌ女史はボルドー大学で醸造学を学び、女性ならではのきめ細やかな優しいワインを生み出します。
古くから使っている木製のプレス器は、他の地方からも譲ってほしいとの希望が多いほど稀少な器械で、2〜3日かけてゆっくり下から上へプレスするため余分な物は除かれます。→
発酵は外温の変化をうけにくいセメントタンクとステンレスタンクを使い分け、熟成の木樽はエレガントで柔らかいワインを醸すためにスペインのものを使用しているといいます。↓
↓ラベル貼りも小規模! |
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アンジェリュスのすぐ近く!
粘土質と石灰質の絶妙なテロワール!
樹齢60年〜100年の古木
このシャトー・クロサンテミリオン、サンテミリオンで最も有名なシャトーの1つである、『シャトー・グランメイヌ』や『シャトー・アンジェリュス』を西に進んでまもなくの好立地に構えています。
粘土石灰質土壌は、最もサンテミリオンらしい土壌で、粘土質ならではのトロトロした滑らかなメルローの果実味を持ちつつ、石灰質ならではのミネラル感や複雑性を持ち合わせます。
樹齢60年〜100年の古木から吸収される養分は、しっかり果実に凝縮され、複雑みのある一体感のある味わいを生み出します。 |
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