テイスティングコメント
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外観は輝きのあるレモンイエロー。若々しくキラキラとしていてエッジはグリーン、粘性は中程度です。
まず爽やかで柔らかさのあるオイル香、樽のような香り、バニラ、松ヤニ、ピピドシャの香りがします。
涼やかな柑橘系の果物の香り、グレープフルーツ、レモンの熟した香りがします。しっかりと根を延ばしたV.V.ならではのミネラル感が加わり、奥深い味わいになっていきます。余韻も長めで、とても美味しい白ワインです。 |
併せるお料理は今の季節にぴったりの桜海老の掻揚げ上げ、ゆで桜海老のキャベツサラダ。竹の子のソテーや白身魚のバター焼きなどがこのワインを美味しく引き立ててくれます。お魚のカルパッチョの酸にも合いそうです。
休日のブランチのお供に、いかかでしょうか?青空の下、一本開けたい感じです♪
チーズではが、クロタン・ド・シャヴィニョール
サント・モールなどの山羊チーズがワインに合います。 |
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(2009年4月 伊藤テイスティング) |
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ヴィエイユ・ヴィーニュV.V.を使っています
古樹ならではのミネラル感があります!!
ヴィエイユ・ヴィーニュとは「ふるい葡萄の樹」と言う意味です。
樹齢30〜50年のものを指しますが、葡萄は古い樹ほど大地にしっかりと根を張り地中深くのミネラル分を吸い上げ、ワインに複雑性と深い味わいをもたらしてくれます。古いものは収穫量も落ちますが、その分旨みが凝縮され、取引される値段としても高価なものになってきます。
このサンセールはV.V.ならでは味の複雑性、奥行きのある味わいをしっかりと感じ取ることができます。
ドメーヌ ド・ラ・ガレンヌ
近隣の住人の名字がルべルディさんが多いらしく、醸造所の小道の名前を取って、ドメーヌ ド・ラ・ガレンヌとしています。
ヴェルディニー(Verdigny)にあります。
サンセールの丘
知る人ぞ飲む、一流ワイン
「サンセール」と聞いてまだちょっとピンと来ない人もいるかもしれないので、少しご説明加えさせていただきます。
サンセールはパリから南へわずか2時間程度、ロワール河流域のシェール県(サントル州)に位置し、ブルゴーニュに一番近いロワールの産地です。ロワール河を挟んで対岸にはプュイィ・フュメがあり、どちらもソーヴィニョン・ブランから造る上質な白ワインが有名です。
サンセールからブルゴーニュのシャブリは同じ丘陵にあり、土壌も良く似ています。もともとシャブリが牡蠣によく合うと言われる由来となった、「キンメリジャン」という土壌。牡蠣の化石や貝殻がゴロゴロ転がっている真っ白な石灰岩質の畑なんです。
実際写真を見るとちょっと不思議な光景ですよね。土じゃないの?って。でも、この石灰岩質土壌が持っているミネラルをたっぷり吸い上げているおかげで、引き締まった美しい酸がワインに反映されているんです。
きゅんと酸っぱさを感じる酸とは違い、ここでの酸は「ミネラル感」。ワインは芯を持ち、しっかりとした構成に仕上がります。その為長期熟成向きのワインも多く造られています。
高級白ワインはシャルドネ、その概念を超えて、サンセールのソーヴィニヨン・ブランは素晴らしい一流ワインです。
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